登山女子のぽんこつ日記~はじめての登山やコース、装備など~

登山のこと、山道具のこと、いろいろ紹介します。

唐松岳 テント泊登山 

唐松岳 テント泊 三日目

4/30
昨日は唐松岳に登頂して、のんびり過ごしました。
とても贅沢なテント泊、素晴らしいロケーションと最高の天気の中、2泊しました。
最後は下山のルート詳細と、山行のポイントをご紹介します。
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唐松岳頂上山荘までのルート↓

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唐松岳にアタック↓

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朝5:00起床
スマホのアラームが鳴る前に、周囲の物音で目が覚めます。
数時間前から寒くてウトウトしながら、眠ったのか眠っていないのかよく分からないまま、テントの外から明かりが透けてくるのを感じていました。
今日は下山。
テントのジッパーを開けると、昨日と何も変わらない景色がそこにあります。
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ここから見える景色は、ずっとずっと昔から変わらないんだな。
時代が変わったり、赤ちゃんが大人になったりしても。
普段はそんなことも考えず、最新の家電にワクワクしたり、流行のファッションをチェックしたりして過ごしています。
ここにに来て、山の美しさを見てると「こういう場所はずっと残しておかなきゃ」と思います。
そんなことを考えながら、朝食はカップラーメンを。
食事を終えたら歯磨きをして撤収です。

撤収作業もこれだけ天気が良いとのんびり進められます。
振り返ると空は青いリボンを翻し、黒部の向こうに立山連峰が常に見える。いつまで見ていても飽きません。
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パートナーは自分で作詞作曲した後立山の「ゴタテの唄」なる不愉快なメロディーの唄を歌い続けています(怒)
それにしても素手で作業できるし、ポールも凍って外れなくなるなんてこともなく、楽ちんです。
私も鼻歌でも唄いたい気分ですが、適当な曲がまるで思いつきません。
あっ、竹ペグは回収するのに苦労するので、レジ袋に雪を詰めてアンカーにすると良いと思いました。
ガチガチに凍った雪をピッケルを使って掘り出します。
思えば今回の山行でピッケルが活躍したのはサラミのビニールを切ったときと、竹ペグを回収したときだけ・・・。
山屋の魂「ピッケル」!その使い方は無限也!
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ルートの詳細

下山も入山と同じく、白馬八方のゴンドラを利用して下山します。
とても名残惜しいですが、また頑張って山に返ってこよう。
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頂上山荘から丸山ケルン

唐松岳頂上山荘からの下山の核心は、歩き初めてすぐに現れる岩と雪のミックスしたルートです。
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ザックが大きく、下を引っ掛けそうなところはバックステップで下ります。
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狭い岩道で傾斜もきつく、前爪を引っ掛けやすかったり、足場が悪くバランスを崩しやすいので注意が必要です。
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雷鳥との遭遇

下山が苦手な私に比べ、後ろから歩いてくるパートナーは雷鳥の鳴きまねをしています。
これがなかなか上手く、他の登山者から「雷鳥の鳴き声がする!」と勘違いされています。
しばらく進むと、本当の雷鳥がいました♪
しかもご夫婦のようです。
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旦那さん♪
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奥さん♪
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二人とも朝ごはん中のようで、まったく逃げる気配がありません。
イタチなどの動物にやられないように、たくさん赤ちゃんを産むように言い聞かせてサヨナラします。
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しばらくはこんな尾根歩きです。
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上の樺・下の樺

一面雪の広い尾根を進みます。
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まるで鏡の破片を敷き詰めたような雪面が私の目を射抜きます。
春の雪山は日陰というものが一切ありません。

急斜面を下ると・・・
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上の樺のあたりです。
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白樺も雪面に反射した色艶を幹に纏って、自然の中で個の姿をはっきりと見せています。
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こんなところを乗り越えたり
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冬ルートなので、木の根をまたいだり。
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植物を傷つけないように要注意です。


第三ケルンから第二ケルン

標高を下げるにつれて暑くなってきました。
無理にこじ開けられたような痛々しい傷跡のような土の部分が増えてきました。
先を見ると、もうアイゼンは必要なさそうですのでこの先で外します。
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雪玉を作って、アイゼンについた土を落とします。
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アイゼンを外すと歩きやすい。
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岩と砂利を踏む音が青空に吸い込まれていきます。
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第二ケルンから八方池山荘

ここまで来ればあと少し。
恒例の空腹との戦いが始まります(w)
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それでもこれだけ景色が良いと、下山も気持ち良いですね。
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木道を歩く乾いた音がぽくぽくと。
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その音は未知の頂を踏む前とは違って響いています。
振り返ると白馬三山が威厳と優美とに満ちて天空の中程まで聳えています。

唐松岳&頂上山荘、また来るよ~!

残雪期テント泊について

残雪期のテント泊は、昼夜の気温差、季節の変わり目による日々の気温・天候差に注意が必要です。
天気予報が晴れであっても、夜間の冷え込みは結構なものがあります。
またテントの設営が雪上ならば、地面からの冷え込みに配慮が必要です。

装備

・テントの外張りは、3シーズン用のものが良いでしょう。冬用外張りは撥水性が無いため、雨になった場合びしょ濡れになってしまいます。

・ペグは竹ペグも良いですが、スノーアンカーの方が便利だったですね。

・マットは暖かいもの。私はサーマレストのリッジレストソーライトという片側がアルミ蒸着(銀色)のものを使っています。今回は油断と軽量化のため、薄い銀マット1枚でしたが、かなり寒かったです。
雪上に設営するなら2枚重ねでも良いと思います。

・グランドシートは、アルミ蒸着のものが冷気を反射してくれるのでおすすめです。
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・ハクキンカイロがあれば尚更暖かいです。標高が高いと使い捨てカイロは効果が低くなってしまいます。使い捨てタイプは「マグマ」という屋外専用のものがおすすめです。
水場が豊富な場所なら、ナルゲンボトルやプラティバスにお湯を入れると湯たんぽになります。
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・シュラフはビバーク前提のクライマーさん並に寒さに慣れていない方は冬用が良いと思います。どうしても3シーズン用しか用意できない場合は、シュラフシーツとシュラフカバーを使い、カイロやありったけの着替え類を中に入れることで多少暖かくなります。
足元をザックに突っ込むのも効果アリです。
※その時期の気温・天気、個人の耐寒性で変わってきます。私は寒さに強い方です。

・ガスは、ハイパワーを持って行きました。ノーマルガスとの価格差と安心感を天秤にかければ、それほどの出費ではありません。

服装

・ダウンジャケットは、パタゴニアのナノパフでは寝るには寒かったです。パートナーのダスパーカーはとても暖かく、3シーズンシュラフでも快適そうでした。

・ダウンパンツはナンガのポータブルダウンパンツ。

・像足はモンベルのプリマロフトのやつ。

・フリースはノースフェイスのアルパインバーサマイクロという薄手のもの。行動中の汗抜けを優先しました。


・靴下はウールの極厚。


まとめ

残雪期のテント泊は何度もやっていますが、同じゴールデンウィークの時でも、山によっても状況が違いますし、その時の天気によって全然状況が変わります。
急に冬山に逆戻りするメイストームなんてことになることもあります。
登山装備も幕営装備も冬山だと思って準備するのが良いと思います。
まずは小屋泊を経験してみるのも安心かもしれません。
天気さえ良ければ、暖かい中で雪山を堪能できる最高のシーズンですね。

この二日後、GW後半戦は木曽駒ケ岳に行きました

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