登山女子のぽんこつ日記~はじめての登山やコース、装備など~

登山のこと、山道具のこと、いろいろ紹介します。

高山病の対処法まとめ

高山病の対処法あれこれ

 

剱岳での話。立山駅から、室堂まで、バスとケーブルカーを利用しました。

標高は475mから2450m。標高差1975mを移動時間は約1時間でした。

室堂に到着するとパートナの頭痛が激しくなり、吐気も出てしまい、行動不能となってしまいました。本人はとても苦しかったそうです。

www.chillpaine.com

 

日頃、頻繁に中央アルプスロープウェイを利用し、移動時間7分半で、標高2612mまで、高低差950mを移動してもなんともないし、富士山を走って登っても平気だったのに・・・。

 

前夜は不眠不休で東京から運転したからか?

酷暑で体力が落ちていたからか?

運転中のアイコスの吸い過ぎで酸欠になったか?

原因はいろいろ考えられますが・・・。

 

その翌日、リベンジするも、症状が出現し、しばらく様子を見て、試にゆっくり動き出してみたら見事復活しました。

恐らく、動いたことで血流によって酸素が脳に循環したこと、室堂から雷鳥沢まで標高を下げたことが良かったのかもしれません。

雷鳥沢は標高が約2300mなので、高山病の出現ライン2400mより低いというわけです。

 

ということで、高山病の対処法について、まとめてみました。

 

 

1.高山病の症状

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高山病の症状は、頭痛があることが診断基準になるそうです。

酸素不足に起因する症状なので、酸素を一番必要とする脳に症状が出現するのが一般的です。

高山病=頭痛です!

 

高山病の一般的な症状は、

・頭痛

・吐気

・めまい、ふらつき

・疲労感、脱力感

・睡眠障害(熟睡できない)

 

さらに症状が悪化し、危険な状況になるのは、

・鎮痛剤の効かない頭痛

・嘔吐

・運動失調

・無気力、傾眠

・錯乱

 

となります。

ここまで症状が進んでしまったら、山小屋に助けを求めるか、診療所に行きましょう。

 

2.高山病の原因

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日本人は、低地に暮らす人種なので、高山では、空気が低圧になり、肺から十分な酸素が吸収できなくなってしまい症状が出るそうです。

つまり酸欠!

ちなみに、標高2400mでは25%の人に症状が出現し、3000mではほとんどの人に症状が出る可能性があると言われています。

 

3.高山病の対処法

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では高山病の対処法ですが、予防と、事後対処があります。

 

予防法は、

・前夜は十分な睡眠をとりましょう。

 高山病の酸欠は睡眠不足に近い状況です。元々睡眠不足では悪化してしまいます。

 高度順応しているガイドさんでも睡眠不足では症状が出てしまうそうです。

 

・行動中は15~30分おきに水分補給をする。

 喉が渇いていなくても!

 水分が不足すると血液がドロドロになり、酸素が運ばれなくなってしまいます。

 必要量は、(体重+装備重)×4=1時間に必要な水分量

 体重55キロで、ザックの重さが20キロだと、55+20=75キロ

 75キロ×4=300mlが1時間に必要な摂取量です。

 なので、÷2で150mlを30分毎に補給する必要があります。

 

・行動食も大事。

 中でも鉄分は血中の酸素を運ぶ役割があります。

 

・歩くペースはゆっくり。

 程度は個人差がありますが、会話ができる程度が丁度良いでしょう。

 はぁはぁ、ぜーぜーしていたら、もうそれは酸欠です。

 

・呼吸法をマスターする。

 呼吸法は2回吸って、1秒止める。そしてロウソクの火を消すようにゆっくり吐く。

 こうすることで、脳に溜まった老廃物を排出できるそうです。

 

・ストレッチ

 数日に渡る山行の場合は、その日の行動が終わったら、ストレッチをして身体の疲れをとり、血行を良くしておきます。

 

・コーヒーとコーラ

 これも、数日に渡る山行では、行動後にコーヒーやコーラなど、カフェインを摂取することで、利尿作用により疲労物質が尿と共に排出されます。

 実際にトイレに行く毎に疲れが抜けていく感覚があります。

 

 

・・・それでも症状が出てしまったら、

対処法は、

 

・呼吸法

 しばらく、安静にして、上記の呼吸法を行う。これで脳に酸素を送り込みます。

 

・水分補給

 上の予防法でも説明しましたが、症状が出てからでも水分補給は効果的です。

 

・身体を温める

 寒い場合や、安静にして汗が冷えそうな場合は、シェルやインサレーションを羽織って、身体を温めてください。血流が良くなり、酸素が循環します。 

 

・頭痛薬 

 バファリンやロキソニンなどの頭痛薬は飲んでも大丈夫です。

 ただし、症状が重篤なのにもかかわらず鎮痛剤で誤魔化して登山を続けるのは危険ですね。

 

・ゆっくり動いてみる

 無理しない程度に、様子をみながらゆっくり動いてみるのも良いです。

 私のパ―トナーの場合は、これで回復しました。

 でも標高を上げるのではなく、停滞場所の周囲を散歩したり、標高の低いところへ移動する程度が良いそうです。

 歩くことで、身体の中で大きな大腿筋を動かし、それがポンプの役割となって血中の酸素を循環させます。

 

 

 

4.高山病の対処法~番外編~

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・葛根湯

 葛根湯は、漢方薬ですが、急性期に使われる比較的即効性のある薬です。

 身体を温め、筋肉の緊張をほぐす作用があり、頭痛にも効くとされています。

 

・ほうじ茶スポーツドリンク割

 これはなかなか効きます!

 暖かいほうじ茶と、スポーツドリンクを1:1で割ったものです。

 ほうじ茶には、テアニンというアミノ酸の成分が含まれ、人間が一番リラックスした時に脳から出るα波の放出増やす効果があるそうです。

 頭痛の時の脳ははβ波が多く出ているため、α波を増やし、リラックスさせ脳波調整することで頭痛が治まるそうです。

 ほうじ茶にはビタミンも含まれ、カフェインが少ないので、小さいお子さんでも安心です。

 さらにスポーツドリンクで割るのが効果的です。

 市販のスポーツドリンクは、体液と同じ浸透圧になっています。アイソトニックというやつです。

 発汗の激しい登山では、体液より低い浸透圧(ハイポトニック)の方が吸収が早いので、ほうじ茶で割ることで、浸透圧が低くなり、吸収が早くなるというわけです。

 しかも、この「ほうじ茶スポーツドリンク割」、美味しいです!

 

 

 

5.高山病で無理をすると・・・

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高山病の症状がひどいまま、無理をすると、

・高地脳浮腫

 脳細胞がむくんで水が溜まります!

 

・高地肺浮腫

 肺に水が溜まります!

 

どちらも致命的な症状です。

判断の目安は、

・動かなくても喘鳴(ゼーゼーする)と息切れがする。

・胸に圧迫感と充満感が出現する。痛みを伴うこともある。

・運動失調(立っていられない、脱力など)

・乾いた咳が出る

上記に2つ当てはまったら、すぐに酸素吸入の必要があります。

予兆が見られたら、即刻下山が鉄則です。

 

 

また、最近の山小屋ではパルスオキシメーターという血中の飽和酸素状態を測る機械があるところも増えてきました。不安な症状が出た場合は、小屋に相談してみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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