骨折復帰第一弾として、木曽駒をやってきました。
とは言ってもまだ完全に骨は接いでないのですが(汗)
この日の為に、20キロのザックを担いでウォーキングしたり、
スクワットしたり、リハビリしてきました。
激しい動きはしない約束で、病院の先生の許可も出ましたので
2016年4月30日(土) 残雪期 木曽駒ヶ岳
ルート状況
天気 快晴
気温 -4.6℃
積雪 200cm
とても、暖かかったです。
バスのりば
菅の台バスセンターに6:30頃到着しましたが、厳冬期よりも人が多く、既に行列ができていました。
登山者だけではなく、BCスキーヤー、ボーダーの方も目立ちました。
春のバックカントリーも最高のロケーションです。
臨時でバスやリフトも運行していたので、そんなに待つこともなく、8:30千畳敷駅に到着。
まだまだ残雪もたっぷりありました。
木曽駒ブルーと雪のコントラストが絶景です。
赤い矢印のところが登山ルートです。
8:40分木曽駒ケ岳、いざゆかん!
千畳敷から乗越浄土
八丁坂は乗越浄土手前が一番の急登です。
足の具合を確認しながら、一歩、一歩慎重に。
あ、今日は降雨の心配はなく、ジオラインにTシャツ、ソフトシェル(モンベル ノマドパーカ)で登りました。
おすすめソフトシェル - 登山女子のぽんこつ日記~はじめての登山やコース、装備など~
念の為、薄手のハードシェルも持ってきていますよ。
ソフトシェルは汗ばんでも抜けがよく、程よい保温性と防風性で、一度着たらやめられないですね♪
もちろんザックにはハードシェルも入っています。
「春だなぁ~」なんて呑気にしていても、この時期は天候次第では一気に冬に逆戻りするメイストームなんてこともあります。
ガンバ!ガンバ!
がんがん登ります。
厳冬期は乗越手前がブルーアイスのツルツルカチカチに。
今日は登りやすい。
足の痛みがでてきたので、いつもより遅いペースですが、
約1時間で乗越浄土に到着!
管理小屋の後ろに見えるのは伊那前岳。
稜線をアンザイレンで登っていくパーティーがいました。
羨ましい(>_<)
足が完治したらのんびり伊那前登りたいなぁ。
本来ならこの後、中岳を経由して木曽駒をやりたかったのですが、下山の余力を考えると、足の心配があったため、勇気ある撤退を決めました。
登山の鉄則、それは、
勇気ある撤退!
これホントですよ。
天気や体調の急変には誰も勝てないですから。
雪山厳冬期のビバークは辛いですよ~(;´Д`Aしみじみ。
残雪期の便利グッズ
さて、せっかくここまできたので、のんびり景色を楽しもうと、宝剣山荘周辺をうろうろしてみました。
うろうろ散策していると・・・良い場所、発見!!!
スノーブロックの有り難さを感じつつ、
サーモス山専ボトル
ティータイム♪
サーモスの山専ボトルを愛用しています。
なんといっても保温時間の長さが素晴らしい!
いつも入れるのはお湯です。
インスタントコーヒーや紅茶バッグでいろいろ楽しみます。
なんでお湯なのか?という秘密(大袈裟)はまた後日にアップします。
防寒テムレス
ティータイムに座っていたら寒くなってきたので、新兵器、防寒ゴム手を装着!
これ、長野県警山岳警備隊の隊員さんも使っていました。
「防寒テムレス」というやつです。
ウールの手袋の上に装着しようと思い3Lを購入しましたが、少し大きかったかも。
でも、激安なのに性能抜群です。
「予備のグローブは絶対必要だけどお金が・・・」というアナタ!
おすすめですよ。
そして、寒くなってきたので、体を動かそうと再び うろうろ開始!
日中溶けた雪が朝晩の寒さで所々アイスになっているので注意ですね。
大好きな宝剣岳とパチリ♪
数パーティ取り付いてました。
うぅ~羨ましぃ~(>_<)
でもここは夏でも難しいので注意してくださいね。
あ、ちなみにこのブログのトップ画も宝剣ですよ。
この上が中岳&木曽駒ケ岳です。
ほんのちょっとで着くのですが、、、
「勇気ある撤退」うんうん。
もし無理して歩行困難になったら、、、
こんな感じでビバークです。
この岩は実際に2月のホワイトアウトでビバークしたポイントです。
気休め程度のこの岩に持たれてツェルト一枚で朝まで14時間耐えました。
今思い返してもコレはキツイ。
後ろの方にはもう少し大きな岩も見えますが、ホワイトアウトでは1メートル先も見えません。
ヘタすると木曽谷にフォールしてしまいます。
こんなマットがあると便利ですよ。
4つ折りにもなるし、2つ折にすれば、ザックのパッキングが形よく、かっこよくなります。
これはWILD-1オリジナルのもの。
ビバーク用にも休憩用にも使えるので常に入れています。
100均でも売ってます。
滑落現場の検証
中岳の手前から駒飼ノ池方面の谷。
赤い線が、以前滑落したルート。
お恥ずかしいですが、皆様のお役に立てればと、紹介しておきます。
今回は快晴ではっきり見えるぶん・・・ぞっとします。
ほんとに安全が一番ですね。
ここ中岳付近は厳冬期滑落しやすいので要注意です。
傾斜が無いように見えますが、吹きさらしで雪面はガチガチになりますので、
アイゼンの爪はしっかり研いでおきましょう。
中岳から降りてきて、油断したときや、視界不良のときに、転倒~滑落となるケースが多いようです。
特に視界が悪くなると、広い鞍部ではルートからそれてしまい、平衡感覚も鈍感になってしまいます。
登山用サングラス
快晴で絶景なぶん、サングラスは絶対必要です。
ちなみに私はオークリー(OAKLEY)のコミット(COMMIT)というモデルです。
レンズの詳細などレビューはまた後日アップしますね。
登山用サングラス Oakley - 登山女子のぽんこつ日記~はじめての登山やコース、装備など~
下山
さて、良い時間になったので下山開始です。
上からみるとかなりの傾斜ですが、
フラットフッティングを意識していれば大丈夫です。
午後は溶けた雪がズブズブと滑りますが、
落ち着いて、落ち着いて。
途中から一度アイゼンを外してシリセードで楽をします。
あ、もちろん登山ルート(トレースのあるところ)からは外れた安全な場所で。
そして、滑落停止の練習。
実際は滑落したら、こんなキレイに止まれないんですけどね。
大体頭から落ちますし、練習通りに止まろうとしていたら1秒ごとにどんどん加速します。
なので、一人バックドロップのようなやり方や、助走をつけてヘッドスライディングで練習する人達もいます。
全身や顔面、歯を使ってでも、無様でもカッコ悪くても、とにかくすぐに止まりましょう。
!!!ガッテ~ィム!
おNewのオーバーパンツをピッケルで引っ掛けて破いてしまいました
!!!
ショック過ぎてショック!(大事なことなので2回言います)
そんなときは、
ゴアテックスの破れ修理 - 登山女子のぽんこつ日記~はじめての登山やコース、装備など~
名残惜しいですが、無事に下山しました。
あ、気になるのぼり旗発見!
<まとめ>
とにかく安全が一番ですね。
気温も高くなり、雪とともに気持ちも緩みがちです。
また急に真冬に逆戻りすることもありますので、装備はしっかりしなきゃと思いました。
のぼり旗の正体は、
ご褒美のソフトクリーム♪
すずらん牛乳を使用しているそうです。
さらにご褒美第二弾は、明治亭のソースカツ丼!
おいでなんしょ!木曽駒ヶ岳!