テントの補修
暴風の中、涸沢カールのテント泊で破れてしまった山岳テント。
アライテントのエアライズ3。
今日は破れたところを補修テープで修理してみました。
破れたのはフライ(外張り)が二ヶ所。
撤収の際に自分で踏んでしまった本体の一ヶ所です。
フライの補修
破れた部分はテントの角、ポールの先端に引っかけるDカンのところです。
一晩中岩に擦れてしまったようです。
山で見たときよりヒドイ!
ショック!
修理の道具と材料
100均の電解水
ペーパーウェス(キッチンペーパー)
ハサミ
アライテント リペアシート
アライテントのリペアシートは、テントの色に合わせてオレンジにしました。
ラインナップは全部で5色あります。
値段もネットで600円程なので助かります。
修理の手順
それでは早速やってみよう!
まず、破れたところの周辺を電解水で拭きます。
洗剤は布地を痛めるし、水拭きたけだと油分が取れず、リペアシートの接着力が低下しそうなので、電解水を使いました。
拭いたら充分乾かします。
破れた穴から2センチ程大きくリペアシートを切ります。
ゴアテックスの修理のときと同じく、シートが剥がれにくくなるように、角は丸く落とします。
張り付けるところがシワにならないよう、平らにします。
シールを貼るように、端から貼っていきます。
シワになったり、空気が入っても、すぐなら貼り直せます。
きれいに貼れたら、裏側も同様に貼ります。
裏側も貼らないと、穴の部分は接着面が見えているので、埃が着いたり、剥がれやすくなってしまうそうです。
両面貼り終えたら、ハサミの柄の部分(ツルツルしているやつ)でこすって圧着します。
あまり力を入れすぎると逆に破いてしまうので、加減しながら。
ハサミの柄以外にも、ドライバーの柄の丸いところや、空きビンのフチ、マニュキュアのビンのフチも使えそうですね。
ワンダホー!
あっという間に完成です。
色も同じなのであまり目立ちません。
表面
裏面
さて、フライのフチ擦れてしまっています。
ここは、リペアシートを折って挟み込みます。
シートの台紙を半分だけはがして、
裏側に巻き込み、
完成!
問題はもう一ヶ所。
Dカンの部分の両サイドが破れてしまっています。
ジーザス!
こいつはダイナミックだぜ!
どうしてくれよう?
悩むこと30秒。
リペアシートをこんな形に切って挟み込むことにしました。
半分だけ台紙をはがして裏側に、
ちょっと手こずりましたが、なんとか完成。
表面
裏面
もう少し大きい方がよかったかも。
リペアシートが穴から5ミリ程しかない部分もできてしまいました。
ダメならまたやり直します。
さてさて、次はテント本体の穴。
こちらは、テネシアスクリーンテープを使ってみます。
理由は半透明で目立たないのと、アライテントのリペアテープとの強度や耐久性を比較してみたかったからです。
使い方はアライテントのリペアテープと同じです。
アライテントに比べて、厚みがあります。
角を落として貼りつけます。
両面貼ったら同じく圧着します。
ほとんど目立たなくなりました。
う~ん、ちょっと小さかったかな?
どのくらい接着力があるのか、様子を見てみようと思います。
このテネシアスクリーンテープは半透明ですし、カッパの修理などにも使えるそうなので、適当な大きさに切って持っていくと、現場でも修理できて良さそうですね。
あ、でも現場の応急修理なら布ガムテが万能ですね。
竹内洋岳さんも、8000メートル峰でも3Mの布ガムテープを持って行くそうです。
さすが日本のガムテ!
万能の修理道具ですね。
ポールの修理はこちら↓