GW 雷鳥沢から別山へ
2017年5月4日
雷鳥沢テント泊の2日目。
目次
昨日念願だった雷鳥沢に幕営し、
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今日は5時に起床します。
トイレに行きたいのですが、シュラフから出る勇気がなかなか出ません。
トイレを済ませたらカップラーメンで朝食です。
今日も晴天です。
今日は、昨日ヒユッテでお姉さんに教えてもらった別山に登って、剱を真ん前から見るプランに決定しました。
ということで、ゆっくり仕度をします。
ザックにツェルト、無線、GPS、救急セット、お湯を入れた山専ボトル、行動食などを入れたら、
別山 登山ルート
7:00
別山、いざゆかん!
別山は雄山、浄土山を加えて「立山三山」と呼ばれます。
標高2880mの霊山立山の北の鎮です。
雷鳥坂で別山乗越へ
まずは剱御前小屋のある別山乗越まで雷鳥坂を行きます。
ひたすら、とにかくひたすら、ただただひたすら直登です。
悟りや想念を求めず、とにかく登ります、と、ちょっぴり山岳信仰モード。
2ヶ月ぶりの登山、息が上がります。
なかなかの急登ですが、程よい凍りかたで登りやすいです。
早速暑い。
シェルのジッパーを全開にして、ずんずん登ります。
振り返るとテン場があんなに小さくなっています。
急登なのでハイペースで標高を稼いでいることに勇気を貰いながら。
下から見ると剱御前小舎まで遠くに見えたですが、登っている最中は小屋が見えないので、目印の旗を確認しながら一歩一歩コツコツ。
久しぶりのこの感じ。
太もものパンプ具合。
息があがっても、ゆっくりでもいいから休まず足を動かします。
一歩一歩自分の身体や自然の変化を確認しながら登ります。
2ヶ月のブランクはとても長かったですが、やっぱり山登りっていいな。
バックカントリーの人も多く見かけます。
スキーにシールを貼っただけで登れちゃうなんて、凄いなぁ。
ここまで来れば、小屋はもうすぐ。
前半の核心
でもここから苦手な雪の尾根歩きです。
いささか緊張してきます。
慎重に、一歩一歩。
道が狭いのですれ違いには気をつけなきゃ。
すると、
「ゲケケケ~」
雷鳥だぁ!!
トコトコトコと歩いて逃げてしまったので写真には収められず。
雷鳥沢から1時間40分で剱御前小屋です。
水分を補給します。
それにしても身体が重い。
息が上がる。
小屋の窓からは富山県警の常駐隊の方が無線で何やらやりとりしています。物々しい感じです。
事故かな?
何事もないといいけど。
すると警備隊の方が3人別山の方に向かっていきます。
凄いスピード!
私たちが安全に登れるのも警備隊のみなさんのおかげなんですね。
本当に感謝ですね。
剣御前小舎から別山へ
ここから別山は30分ほど。
でも休憩してしまったせいで、足がダルい。
心肺も元に戻ってしまいました。
これまでの直登での消耗が響きます。
序盤は岩と雪のミックス。
ギョリギョリと音をたてながら登ります。
前爪をひっかけそうで苦手な道です。
ここからは気温も風もガラッと変わります。
風が強めになりますので、剣御前小舎で身支度を整えると良いと思います。
眼下にはテントが見えます。
剣沢のテン場かな?
するといきなり、剱岳が見えました!
おぉ~!
「剱岳点の記」で見たアングルだぁ。
剱を左手にペースが上がります。
カッコいい。
切り立った厳かな山容。
祠が見えました。
もうちょい。ガンバ!
別山登頂!
祠の正面は雪に埋まっています。
どっしり構えた剱岳。
こんなに垂直に近い山にルートを開いた人がいるなんて。
いつか絶対登ってみたいな。
反対側には鹿島槍が見えます。
しばらく景色に見とれます。
下山の様子
天気も最高だし、それほど寒くもないのでもっと ここに居たかったのですが、下山です。
痩尾根や急斜面があると思うと気が引き締まります。
アイゼンのベルトが緩んでいないか確認したら(これ大事ですね)、下山します。
尾根は慎重に。
空が近い。
急斜面は基本の歩き方を意識して。
下りは心肺が楽なので景色をじっくり見ながら。
ツボ足が効くので安心して小走り。
本当にスケールが大きい。
ひ~暑い~。
シェルとフリースを脱ぎました。
テムレスも蒸れるので折り返します。
汗だくで12:00テン場に着いたときは身体から湯気が(笑)。
片付けをしたらタオルと着替えを持って雷鳥沢ヒュッテへ。
まずは腹ごしらえ。
今日は中華丼をいただきました。
標高が高くてもごはんの炊けかたがとても美味しい。
14:00で食堂が閉まってしまうのでテラスで待っていると、宝剣山荘のお姉さんが運んできてくれました。
今日もお客さんが多くて忙しそう。
でも働く姿が本当にカッコいい。
食後はお風呂。
昨日より混んでいましたが、お風呂の後は、昨日から目を付けていたアイスタイムです!
立山高原ソフト!
テントに戻ったら山を眺めながらお姉さんに頂いたミントティーとクッキーでゆったりします。
ふと目線を上げるだけで常に山が見える。
最高の贅沢ですね。
こんな時間でもまだまだテント泊のお客さんが来ます。
グループの方が多く、昨日より混んでいるようです。
あちこちで宴会が始まり、居酒屋状態(苦)
山岳部の学生さんたちや、ちびっこ達は静かで、マナーが素晴らしいです。
見習わなくては。
別山に登れた嬉しさでニヤニヤすると、日焼けした肌が突っ張ってヒリヒリします。
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夕食 超おすすめカップ麺
夕食は無印のバターチキンカレーラーメンです。
個人的に久々のヒットです。中本の蒙古タンメン以来かな♪
蓋の上に調味油が付いていて、これが美味しさの秘密なのかもしれません。
最初はお湯を少なめに麺を食べます。
シメに、ここにアルファ米の雑炊用のものを投入して熱湯を追加し5分ほど待ちます。
お湯は少な目がおすすめです。
あぁ、久しぶりの山が初めての立山。
しかも残雪の中テントで2泊。
お風呂にも入れてサッパリ。
ゆっくりゆっくり陽が沈んでいきます。
稜線に不思議な色の光芒を放ち、夜が訪れます。
パタパタと、テントが優しく風に鳴ります。
雷鳥沢ヒュッテの明かり。
雷鳥沢全体がなんだか幸せそう。
本当に来て良かったなと昨日からを振り返りながら眠りにつきます。