メスティンを使った炊飯方法
登山のごはんは、軽いし作るのが簡単なので、アルファ米を使うことが多いですが、
やっぱり生米から炊飯すると美味しさが全然違います。
山の炊飯はおなじみのメスティンがおすすめです。
形もお弁当箱みたいなので、そのまま器にして食べられますし、中にいろいろ詰め込んでパッキングもしやすいです。
それにアルミ製なのでとても軽いです。
ただの四角い飯盒でしょ?と思うなかれ。
これ一つでいろいろな料理が作れちゃいます。
キングオブ調理ギアに認定します!
食いしん坊の私は、大きいサイズのラージメスティンTR-209を使います。
メスティンの使い方
・水の量
2合の場合
お米2合(300g)
水400cc
1.5合の場合
お米1.5合(225g)
水290cc
1合の場合
お米1合(150g)
水200cc
水の量はナルゲンボトルやプラティパスなら目盛が付いているので便利ですね。
私はナルゲンの広口をよく使います。
割れないし広口は行動食を入れたり、なんだかんだこういったシンプルなモデルが1番使い勝手が良いですね。
・簡単に水の量をみる方法
しまった!水の量が測れない!(汗)
というときは、メスティンの取っ手を付けているリベット(まるいポッチ2つ)の真ん中の高さまで水を入れます。
※普通サイズのメスティンは1合炊くとき。
ラージメスティン(大きいサイズ)は2合炊くとき。
ラージのときはリベットの真ん中ではなくリベットの上で良いと思います。
・炊飯の手順とコツ
お米は無洗米でも良いし、ふつうのお米でも、そのまま洗わずに炊飯します。
私は普通のお米を洗わない方が美味しくできる気がします。
そして20分~40分、水に浸けたまま放置します。
こうすることで芯飯になることを防ぎます。
※40分以上放置しても、米の吸水キャパが限界になりますので柔らかくなることはありません。
標高が高い山では、沸点が低いため、100℃に達しないまま炊くことになります。
すると一般的に、でんぷんの粉っぽさや臭みが残ってしまったり、芯が残ってしまいます。
一般的なメスティンの炊き方は、「中火で20分」と言われていますが、山での炊き方を紹介したいと思います。
水の量は標高が高いほど多めに。
まずは強火!
吹きこぼれる直前まで。
吹いたらすぐにメスティンを持ち上げて火から離します。
(吹きこぼれを防止するため)
その後、ストーブの最少火力で20分。
火が消えるか消えないかギリギリで。
風の当たらない場所で炊くと火力が調整しやすく、温度を一定に保てます。
真ん中が焦げやすいので、時々メスティンをゴトクから動かして火の当たる位置を変えます。
メスティンは前後に動かすだけではなく、回転させるように動かします。
なぜかというと、山では地面に対しストーブを水平に置くことは難しいので、動かすことで、水もまんべんなくお米に被るようになるので失敗が少なくなります。
蓋の上に石や缶詰を置いて圧力をかけます。
ついでにメスティン内の温度も保てます。
・炊飯時間
キッチリ20分後、湯気が出なくなり、パチパチという音が、ジジジジに変わったら火から下ろして、ひっくり返してタオルで包んで蒸らします。
蒸らしも15分から20分程。
寒い時は暖をとることもできます(笑)
火傷に注意してくださいね。
軍手があると便利です。
私は普段使っているビレイグローブを使っちゃいます(笑)
蓋を開けるとふっくらと炊きあがりました♪
普通サイズ1.8合まで
赤いハンドルが可愛い♪
大きいサイズ3.5合まで
・手順とまとめ
1.米と水を入れてストーブの最大火力で吹き上がる直前まで。
2.吹き上がる直前に火から離して吹きこぼれを防ぎます。
3.ストーブの最少火力で20分。
湯気が出なくなり、パチパチという音がジジジにかわったら火を消す。
4.メスティンをひっくり返して、15~20分タオルに包んで蒸らす。
5.笑顔で美味しくいただく。
最初は火力と時間の感覚がなかなか難しいと思います。
コツは、
風の当たらないところで炊く!
パチパチ音が消えたら蒸らす!
これで、標高3000mぐらいまでは、美味しく炊けます。
・芯飯ができてしまったら・・・
お湯(または水)を少量ふりかけ、火にかけ、沸騰したら最少火力で5分程度延長戦です。
慣れてくると、炊き込みご飯や、ピラフ、パスタや蒸し料理までできちゃいます。
アルファ米も良いけどメスティンもオススメですよ♪