スキーやスノーボードのメンテナンス、みなさんはどのようにしているのでしょうか?
シーズンオフに、ショップでワックスをお願いすると、高価な板が長持ちするので、ホットワックスを頼んでいる方も多いのではないでしょうか?
でもシーズン前には自分でワックスを剥がさないといけません。
という方に向けて、自分のメモも兼ねてワックスの剥がし方を紹介しようと思います。
・ホットワックスの原理
ホットワックスの原理は、板を温めることで、目に見えない隙間が広がり、ワックスが染み込み、滑走面がツルツルになり摩擦係数が低くなることで滑りやすくなる。
また、滑走の摩擦熱でワックスが溶け出し滑りやすくなるらしいです。
これが大雑把に言うとワックスで滑りやすくなる理由の一つとされています。
実際にはちゃんと解明されていないようですが・・・。
・ワックスを剥がす道具
・スクレーパー
・ナイロンブラシ
・スキーストラップ(スキーを束ねるゴムバンド、太い輪ゴムでもOK)
・椅子二脚(専用スタンドや、折りたたみキーボードスタンドも便利です)
・ブルーシート(床を汚さないため)
<スクレーパー>
スクレーパーとは、板に当てて、ワックスを削りとる定規みたいなものです。
厚さは3ミリから5ミリまであります。
一般的には、曲がったりしないよう5ミリ程度のものが使いやすいそうです。
曲がると削りムラができてしまうそうです。
形も様々ありますが、定規のような長方形のものが一般的です。
私のスクレーパーは山スキーでおなじみカンダハーのオリジナル。
価格は648円なので、山道具を買いに神保町に行ったときに買うようにしています。
スクレーパーも消耗品なので、角が丸くなったら新品に交換すると良いそうです。
<ブラシ>
ブラシは、ナイロンと馬毛の二種類を用意する人もいるそうですが、それは競技に出場してコンマ何秒を争うレベルの人だそうです。
一般スキーヤーや、私のように山スキー、バックカントリーではナイロンブラシのみで十分だそうです。
私のブラシは、またまたカンダハーオリジナルのナイロンブラシです。
価格は1836円
黒いハードタイプもありますが、店員さんは白いノーマルタイプをおすすめしてくれました。
・ホットワックスの剥がし方
<準備>
①まず、床にブルーシートを敷きます。
敷かないと、削ったワックスの粉が溶けて、床がベトベトになってしまいます。
一度ベトベトになると、拭いて綺麗に見えても、めちゃめちゃ滑ります(苦笑)
②椅子を向かい合わせに配置します。
片側(スキーのテール側)の椅子は、作業中にズレないように壁にくっつけた位置に起きます。
③ビンディングが付いている場合は、ブレーキのレバーを持ち上げて、滑走面より飛び出さない位置で、スキーストラップで固定します。
こうすることで剥がす時にブレーキが邪魔になりません。
私のストラップはブラックダイヤモンドのもの。
④椅子の上にスキーを設置します。
椅子の形状によっては、スキーに傷をつけてしまったり、滑って落ちてしまったりするので、タオル等で調整します。
<剥がし方>
①まずはスクレーパー。
必ず、トップからテールに向かって一方向に削ります。
往復はダメです。
スクレーパーを両手で持って、進行方向(テール)に向かって45°程の角度に倒して。
両手で持ってスクレーパーのエッジを真っ直ぐに押し当てて削っていきます。
力加減は中くらい。
力まかせにやると、ストラクチャーが壊れてしまうそうです。
上手く削れると、まるでかつお節のよう。
一回だけでは削りムラが。
この行程を2~3回行います。
イメージ的には7~8割のワックスが剥がれていればOK。
次にエッジに付いたワックスを削ります。
スクレーパーのエッジ用の箇所を使います。
これも角度をぴったり合わせて、トップからテールへ。
これは1回で大丈夫です。
②ブラシの出番です。
ブラシもトップからテールへ。これは往復しても大丈夫です。
ブラシを両手で持って、ブラシの角を使いながら、ワックスのカスを掻き出して磨き上げるイメージです。
これも3回程。
ワックスのカスが出なくなればOKです。
あまり傷んでいない板なら簡単です。
傷が多かったり、ケバケバに傷んでいる板はこのブラッシングが要だそうです。
・剥がし方のコツ
その① 必ずトップからテールへ
その② ワックスは全部剥がす!
昔、昔は少し残していたそうですが、冒頭に述べたホットワックスの原理の通り、目に見えない隙間にワックスが染み込んでいるので、表面のものは全部剥がして良いそうです。
春山の飛び出しかかっているマッシュに突っ込んだり、パークでジブを攻めたりする人は少し残す人もいるそうですが、基本は全部剥がす!
その③ 力加減は中くらい
完成!
beforeと比べてピカピカのツルツルです。
それから部屋の掃除をしっかりやらないとお母さんに怒られるので要注意です。
ワックスをはがしたら、いよいよ山へ!