インソールを家庭用オーブンで熱成型
スキーブーツやトレッキングブーツって、どんな高価なものでもインソールはあまり良いものが入っていませんよね?
今回はおすすめのインソールを、自宅で熱成型してみようと思います。
スキーは体重で板を曲げてターンするので、足裏の感覚ってとても大事です。
特に、最近のカービングスキーとは違って、私のように長くて幅の広い山スキーでは、加重が大切になってきます。
それにブーツをガチガチに締めるので、足が痛くなってしまいます。
また、登山でも、重いテン泊装備を背負って何日も縦走していると、同じく足が痛くなってしまいます。
足が痛くなる原因
スキーブーツの場合
スキーブーツではバックルでガチガチに締め付けるので、土踏まずのアーチが潰されてしまいます。
すると、土踏まずの筋が痛くなってしまったり、足の形が外側に広がって、指先が当たってしまいます。
登山靴の場合
登山の場合でも重いザックを背負って歩き続けることで、土踏まずのアーチが潰れてしまうそうです。
土踏まずのアーチが無いと、地面からの衝撃を吸収できなくなってしまいます。
下山時は、靴の中で足が前に滑って、爪先が当たって痛くなることもあるそうです。
インソールの効果
インソールを交換することで、土踏まずのアーチをサポートして保ち、靴の中で足が動くことも防いでくれるそうです。
おすすめインソール
インソールってかなりたくさんの種類があって、値段もピンキリです。
足の形も人それぞれなので、万人におすすめできるものって難しいのですが、熱成型できるものは、足型に合わせられます。
私はシマノのカスタムフィットインソールという、ロードバイクのビンディングシューズ(ペダルと靴を金具でくっつけるやつ)用のインソールを使っています。
元々は登山靴用に使っていて、調子が良いのでスキーブーツ用にリピート買いしました。
カスタムフィットインソールは、熱成型できるものでは、かなり安くネットでも3000円前後で販売されています。
開封すると、土踏まずのアーチの高さに合わせて2種類のパッドが入っています。
偏平足気味の人は使用せず、次に黄色いパッド、ハイアーチの人は赤いパッドを使用します。
元々のインソールと比べると、厚さも形状も全然違います。
この黄色い部分と赤いところの間がスリットになっていて、パッドを差し込んで調整できるようになっています。
熱成型の方法
ここからは平野レミ風な口調で、料理教室気分でいきます!
あのね、だからねっ、まず、元々のインソールの形に合わせて、ハサミでカットするわよ~!
サイズを見て購入したはずなのに、かなり大きい。
まぁ、いいわ。とりあえずやっちゃいましょ!
これをちゃちゃっと切って・・・
あ~んたなら出来るわよ~!頑張って!
悪ふざけが過ぎました(猛省)
私の場合はパッドは黄色が丁度良いので、先に装着します。
いよいよ成型します。
使用するのは家庭用のオーブン。
説明書には100℃で1分30秒温めるとありますが、これまでの経験上、110℃で1分30秒温めます。
料理と同じく、余熱。
余熱が完了したら、クッキングシートを敷いて1分30秒温めます。
温まったらすぐにブーツに入れて、履きます。
ちなみに私のブーツはテクニカのコーチス75というモデルです。
3バックルで、ウォークモードも付いていて、シェルのフレックスも75で柔らかいです。
シールを付けてハイクアップするのも楽ちんですし、アイゼンを装着した歩行も可能です。
スカルパやスポルティバのような山岳スキーブーツには敵いませんが、数時間の歩行なら可能です。
バックルをガチガチに締めて5分立ち続けます。
・・・で完成!
取り出して見ると、踵のアーチが深くなっています。
画像ではわかりにくいですが、爪先も指の形に変化しました。
これで足の痛みから開放されるかな?
またスキーに行ったら報告します。
インソール熱成型のポイント
・温度は110℃で1分30秒
・履いたらバックルを締めて5分。
・オーブンでインソールが溶けるようなことはありません。
素手で持っても平気です。
・温め直しは2~3回やっても平気でした(経験上)