登山女子のぽんこつ日記~はじめての登山やコース、装備など~

登山のこと、山道具のこと、いろいろ紹介します。

西穂高 独標 初心者でもチャレンジしやすい北アルプス

西穂高 独標 ルート詳細


9月30日(土)

秋はイベントシーズンで私の仕事は土日が勝負になります。
なかなか休みがとれませんでしたが、前回の唐松岳から三週間ぶりの山となりました。

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今回は西穂高岳本峰を目指します。
一般的なルートは、新穂高ロープウェイを利用したルートが早いし楽なのですが、今回は上高地から歩いて登ってみることにしました。
ロープウェイの始発で登れば、体力が温存できるので、その先からハイペースが維持できますが、登山道の渋滞が嫌だなと思ったからです。
上高地からだったら、5時30分には行動開始できるので、時間に余裕が持てるかな?

まずは独標までのルートを紹介します♪

西穂高独標について

西穂高独標は標高2,701メートルで、西穂高岳本峰まである大小様々な11個あるピークのうちの1番始めの11峰です。
独標とは「独立標高点」の略です。

新穂高ロープウェイ

新穂高ロープウェイを利用して、西穂山荘までの記事はこちらを↓
www.chillpaine.com
その先は『西穂山荘から西穂高独標』をご覧ください。



上高地からのルート

今回は上高地から歩いて登ります。
山と高原地図の標準コースタイムを見ると、西穂山荘まで3時間40分。
標高差約900メートルを登ります。
日帰りの計画ですので、かなり時間を巻く必要があります。

また、ロープウェイで登って一泊したけど、翌日悪天でロープウェイが運休なんてこともあります。
そんな時のエスケープルートとしても利用できますので、時々このルートを使っておくと安心かもしれません。

さわんど駐車場

深夜、おなじみのさわんど駐車場に到着しました。
お盆シーズンよりも車が多く感じます。
気温はかなり寒く、車中泊も上着を着て毛布を被ってもやや肌寒かったです。

4:00起床
まわりの車ももう準備しているようで、バフッ、バムッ、と遠慮がちなドアの開閉音がありこちから聞こえてきます。
タクシー乗り場の様子を見ると、そこそこ並んでいます。
しまった!
急いで支度し、タクシー乗り場に並びます。
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いつもならどんどんタクシーが来るのに、なかなか来ません。
きっと他の乗り場も同じでしょう。
おそらく涸沢カールの紅葉目当ての人が多いのではないでしょうか。

タクシーを待っている間は、ダウンを羽織ます。
こんなときもコンパクトで便利なビレイヤーインサレーション、パタゴニアのナノパフです。
化繊ロフトなので濡れても保温するので安心です。


それでもかなり寒く、震えが出ます。

結局乗れたのは5:40。
既に登り初めている予定だったのに・・・タイムロス。
こうなったら登りで取り返します。


西穂高岳登山口から西穂高山荘

西穂高岳登山口は、バスターミナルより手前の、上高地帝国ホテルでタクシーを降ります。
間違ってバスターミナルまで行ってしまった場合は、歩いても8分程で戻ってこられます。
帝国ホテルの横を通り抜けます。
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登山口のトイレ

橋の手前に公衆トイレがあります。
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田代橋を渡り
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橋を渡った突き当たりにある、大きな門が登山口です。
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左に行くと焼岳の登山口です。


登山届け

登山届けは、この登山口の門みたいなところにあります。
提出はこのポストに。
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熊出没注意

秋といえば食欲の秋。私の場合は年がら年中食欲の季節なのですが(笑)
それはクマも同じこと。冬眠前の食い貯め時期です。
8月にも焼岳登山口付近でツキノワグマの目撃情報がありました。
北アルプスではあまり見かけませんが、ビビリの私は樹林帯を歩くときはいつも熊鈴を付けています。
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効果の程は賛否両論ありますが、自分の居場所をアピールしておくメリットは多いです。
猟師に間違って撃たれることもあるかもしれませんし(笑)
実際群馬の山で登山道に散弾銃のシェルが落ちていたときはぞっとしました。

また急いで登って(下って)いるときに、前の人が、私の尋常じゃない揺れ方の鈴の音で気づいてくれて道を譲ってくれることもあります。

鈴は、山林管理の人が使うようなトロイカ鈴や南部熊鈴のようなものがかっこいいですが、登りではあまり身体が激しく上下しないので、音が鳴らないことがあるので、結局ザックの下にぶら下げるようなタイプのものがいいと思います。



登山開始

6:00 西穂高岳、いざゆかん!

誰もいない静かな樹林帯です。
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登りはじめてすぐに汗ばんできましたのでシェルを脱ぎます。
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わかりやすい登山道ですが、それなりに荒れていて、傾斜もあります。
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水場

山荘までの中間あたりに水場があります。
出発して丁度1時間。
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「宝水」というらしく、看板がぶら下がっていますが、水がありません。
水の音をたよりに探すと、登山道から左側に下ったところにあります。
この先に水場はありませんので、要注意です。
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黒糖まんじゅうを食べたら、さぁ、休まずガンガンいきます。
ここからは整備されたところが多いです。

ひたすら階段を上ったり、木道を歩いたり。
結構長く感じます。
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まだ誰ともすれ違いません。

するとヤブから二羽の猛禽類がバサバサバサ~と飛び出してきました!
驚いて悲鳴を上げるパートナー(笑)
しゃがみこんで、腰が抜けたようです。

きっと相手も驚いたでしょう。


樹々の間に・・・あ!あれは山荘の壁だ!と思ったら幻でした。
いつもの症状ですね(苦笑)

それなりに疲れます。

パートナーは寒くて車で仮眠もできなかったようで、素人が彫った能面のような表情です(笑)


タクシーの混雑で出発は1時間遅れてしまったし、ロープウェイを使って、余った体力で飛ばせば同じこと、むしろその方が楽だったのに。
好き好んで上高地から登るなんて・・・提案者の私が思っちゃいけないですね(苦笑)

焼岳へ折り返す分岐です。
これが見えたらもう少しのはず!
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樹々の間に山荘が見えてきました。
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8:00、ヤブを抜けると、西穂山荘のテン場の裏に出てきました。
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登山口出発から2時間です。
1時間45分程標準タイムを縮めました。
それほどめちゃくちゃに飛ばしたわけではありませんので、標準タイムは少し余裕を見て計算されているのかもしれません。


1年半ぶりの西穂山荘。
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じっとしていると一気に汗が冷えます。
手も若干かじかみます。



気温は・・・3℃です!
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トイレは100円。

ソフトクリームの看板が誘惑してきますが、先に進まなくては!(悔)

アミノ酸ゼリーとバナナでエネルギーを補給したら、出発です。

西穂山荘から西穂高独標

8:30出発
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ここから稜線に飛び出し、風も強そうなのでシェルを羽織ます。
今日はパタゴニアのナイフブレードプルオーバーです。
ポーラテック社のパワーシールドプロという防風、透湿素材を使い、防水性もある万能なソフトシェルです。
廃盤なので、今日のようなスピード日帰りアタックでは、現行だとM10ジャケットを使ったレイヤリングになんかいいなと思います。



私のお気に入り、レビテーションフーディーも万能で、あナイフブレードよりも使用シーンが幅広く、便利・快適です。



序盤数分は大きな岩を、よっこらよっこら越えて、ぐんぐん登っていきます。
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すると絶景の稜線に飛び出します。

丸山まではかなり緩やかな稜線です。
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ハイマツの間に引かれた白い道を行きます。

ここは広い稜線なので、ガスったら道を外しそうで怖いです。


西穂丸山

山荘から10分程で西穂丸山山頂です。
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ここまでは、ロープウェイを使い2時間歩けば登れるので、トレッキングコースとして人気です。

後ろを振り返ると焼岳と乗鞍岳。
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左の大きな山は笠ヶ岳。
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ここでも十分綺麗な景色が楽しめます。

さらに進みます。

ハイマツの緑の間の道を進みます。
長閑な稜線が、この後の岩稜帯への気分を高めてくれます。
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冷たい風が耳にひやりと入ります。
晴れ晴れとして、自分まですきとおってしまいそうな秋の空。

ごりごりと岩を踏む音が乾いた空に吸い込まれていきます。


道は岩屑がガラガラしていて足を取られます。
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ハイマツがまばらになってくると、西穂の峰々が近づいてきます。
右から独標、ピラミッドピーク。
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岩峰歩きを想像しただけでワクワクします。

稜線をトラバース気味に進みます。
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積雪期はここがミックスになっていて怖かったのを思い出しました。
雪庇も大きくて、恐る恐るでした。
今考えるともう歩ける気がしません(汗)


結構高度感があります。
少し下ったら、
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独標の取付きです。
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ここからは手を使うことが多くなります。
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○、×の目印も親切すぎるほどたくさんあります。
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鎖もありますが、使わない方が登りやすいです。
ホールドもしっかりしています。
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この辺りも渋滞になりそうですね。
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西穂高独標

9:30、山荘から丁度1時間で到着しました。
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コースタイム

西穂高登山口(上高地)~西穂山荘・・・2時間
西穂高山荘~西穂丸山・・・・・・・・・10分
西穂丸山~西穂高独標・・・・・・・・・50分
※途中、小休憩込み


まとめ

上高地からのルートは標準タイムよりは早く登れましたが、それなりに体力が必要です。
日帰りの場合、早出で登山道の渋滞を避けたい、かつ体力に自信がある方にはおすすめです。

逆に、空いている時期や平日で、体力を温存して一気に登りたいならロープウェイを使う方が良いかもしれません。

山荘から先は、ハイマツの緑がキレイな穏やかな稜線歩きと、独標直下の岩場と、山の魅力が詰まっています。

難易度

独標直下の岩場以外はそれほど危険もありませんでしたが、所々浮石がありましたので、ヘルメットはあった方が良いかもしれません。
独標より先まで行くなら必須です。

また初心者が登りやすいということもあり、危ない場面(人)も多く見かけました。

稜線は逃げ場がありませんので、ガスで見えなくなったり、雷には要注意ですね。

独標のエスケープルートもありません。

持ってくればよかったもの

グローブ

手も若干かじかみますのでグローブをつけます。
私のお気に入りはノースフェイスのインナーグローブです。
全ての指でスマホのタッチパネルに反応しますので、冬のテント泊でも便利です。

お湯

じっとしているとかなり寒かったので、山専ボトルにお湯を入れてくればよかったです。

西穂高岳本峰へ

ここからは西穂高岳編にいきます!
www.chillpaine.com

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