登山女子のぽんこつ日記~はじめての登山やコース、装備など~

登山のこと、山道具のこと、いろいろ紹介します。

アイゼンの研ぎ方 

 

アイゼンのメンテナンス 研ぎ方

気が付くともう年明けです。

「もう~い~くつ寝~る~と~」なんて、寝る暇もなくなるほど忙しかった年末。

恒例の大掃除に、おせち作り、年賀状書きと、

そして、

アイゼンのお手入れ、爪研ぎもあります。(本当はシーズン終わりにやらなければいけないのですが)

 

先日の木曽駒ヶ岳のアイスバーンで怖い思いをしましたので、

 

chi-sk8.hatenablog.com

 

今回はアイゼンの爪研ぎを紹介してみようと思います。

とは言え、ショップの人や、山屋の先輩や、ネットで拾った情報からの我流なので参考まで。

 

では早速やってみよう!

 

アイゼンを研ぐ道具

 

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用意するものは、

①鉄用の棒ヤスリ

②タオル(今回は使いませんでした)

③いらなくなった雑誌や木の板

④激落ちくんスポンジ(錆びがひどい場合)

⑤ワイヤーブラシ(錆がかなりひどい場合)

⑥潤滑オイル(できればシリコンスプレー)・・・これはサラダ油等でもOKです。

⑦雑巾やキッチンペーパー

⑧養生テープ

 

 

私の場合は、ヤスリはこれを使います。

北岡ヤスリ製作所の「ピッケルヤスリ ハーフ」!

http://www13.plala.or.jp/kitaokayasuri/tozan.html

 

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これはその名のとおり、ピッケルやアイゼン用のヤスリなんです。

見てください、見てくださいよ、コレ!

片側が中目、反対側が仕上げ用の細目になっています。

しかもこのハーフサイズが爪の間の狭い箇所にも使いやすいんですね。

短くても、手元まで目がありますので使いやすいです。

コンパクトなので、ベースキャンプに持っていくのも便利ですね(笑)

購入するとおしゃれな木製のグリップまで付いてきますよ。

 

我が家には鎌を研ぐ電動グラインダーがあるのですが、電動だと高い摩擦熱が鋼の性質を変化させてしまうそうなので良くないそうです。

 

タオルと雑誌(木の板)は直接床やテーブルにアイゼンを置くとキズを付けてしまうので、作業するときに下に敷くものです。

 

激落ちくんスポンジとワイヤーブラシは錆を落とすために使います。

 

潤滑オイルと雑巾も錆の発生を防ぐために使います。

私はサラダ油を使っています。

 

 

 

アイゼンを研ぐ手順

 私がメインで使っているアイゼンはモンベルのLXT-C10という10本爪のものです。

足のサイズが小さいので12本爪だと土踏まずの部分に4本が集中して、雪に刺さりにくくなってしまうからです。

フォークと爪楊枝でそれぞれリンゴを刺すと、フォークの方が刺さりにくいのと同じ原理みたいです。

 

①まずジョイントプレートを外します。

 

戻し方がわからなくなるといけないので、片足のみ外します。

終わったら組み立てて、反対側を研ぎます。

 

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②アンチスノープレートも外します。

 これがキズだらけだったり、劣化して硬くなっていたら新品に交換すると雪団子になりにくくなるそうです。

 

外してみると・・・

 

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少し錆びがありますが、思っていたより綺麗です。

縦走したりするともっと錆びてしまうのでしょうか?

 

ついでに各箇所の劣化も点検しておきます。

 

樹脂パーツ、ストラップ、バックル、テープ、ハトメなどなど。

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岩にこすったりするので、キズが(泣)

 

 

 

錆びがひどい場合は、オイルを染み込ませた雑巾で拭きます。

それでもダメなら激落くんスポンジで拭きます。

 

シリコンスプレーを使う理由は、スノープレート等は樹脂でできているので、

普通のオイルを使うと劣化してしまうからです。

ホームセンターやオートバックスで、ゴム部用のオイルを探すと見つかると思います。

 

拭いても取れない錆は、ワイヤーブラシでこすります。

 

 

③いよいよ研ぎます。

 

雑誌の上や、自分の胸にしっかり押し付けるように固定して、棒ヤスリで研ぎます。

左右が均等になるように、右を5回けずったら、

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持ち替えて左を5回。といった風に。

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あ、軍手をすると安全ですね。

 

 

 

爪の細い側面?の部分を研ぎます。

将棋の駒のようにするのではなく、赤い線のように、元々の爪の形に合わせ、なめらかなラインを意識して研ぎます。

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広い面は絶対に研がないようにします。

研いだ面は、Λではなく、(刃物ではないので)

 

赤い線のように、пになるようにエッジを意識して研ぎます。

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樹脂パーツに傷をつけないように気を付けてくださいね。

心配な場合は養生テープなんかで保護すると安心です。

 

先が尖ればOKなので、少しづつやると良いと思います。

急いでやると削れ過ぎたり、ぶれてしまいますのでゆっくりやるのがコツです。

削るときはバイオリンのように往復させると力の入り具合が変わってしまうので、いつまでたってもエッジが立ちません。

必ず一定の方向から削ります。

 

このぐらいかな?

 

Before

まだまだ大丈夫そうですが・・・。

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After

シャキーン!

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このくらいに留めておきます。

指で押せるぐらいの尖り具合。

尖らせすぎると、摩耗しやすくなるそうです。

私の場合、ブルーアイスの垂直壁にはいけなし、一般縦走路やミックスルートのアイスだったら、このくらいで十分効くはず。

それにパッキングのときにケースを突き破ったら危険なので。

 

 

 

だいたい両足分研いで1時間。

 

錆び予防

終わったら、錆予防にサラダ油を薄く塗ります。

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私はカロリーが気になりますので・・・

いや、シリコンオイルが無かったので、サラダ油をキッチンペーパーに染み込ませて、

 

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ぬりぬり・・・

あまりベタベタにしないようにしましょう。

ゴアテックスのハードシェルに油が付いたりしたら嫌なので。

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組み立てたら完成です!

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念のため、靴と合わせてサイズが変わってしまっていないかチェックします。

 

 

ガチガチに凍ったところでは先の丸くなったアイゼンでは不安です。

なんでもない緩い斜面でも、転んだだけで、あれよあれよという間に滑落してしまいますので、メンテは大事ですね。

あ、もちろんしっかり爪を効かせる歩き方が大前提ですけど(汗)

 

「自分の命を預ける道具の扱い方が、そのまま登り方にも現れる」、と先輩の山屋さんに言われたことを思い出します。

 

何より自分でメンテすると愛着も湧きますし、不具合を早期に発見できるので、事故を未然に防げますね。

 

 

よーし、これでアイスバーンを攻略できるように頑張りたいと思います。

 

 

 

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