登山女子のぽんこつ日記~はじめての登山やコース、装備など~

登山のこと、山道具のこと、いろいろ紹介します。

パタゴニア

【#稜線が好き】”絶景に心奪われる稜線山歩”おすすめの登山ルートはこれ!

https://youtu.be/jSg0DjoL1NQ

【中央アルプス・伊那前岳】雲海に浮かぶ稜線を駆ける

 

登山の醍醐味のひとつは絶景の「稜線歩き」だと思います。

今回は、気持ちの良い稜線歩きができるおすすめのルート、中央アルプスの伊那前岳に行ってきました。

標高2883m、雲海に飛び出た静かなルート。

登山道の詳細や、稜線登山の注意点など、詳しく紹介します。

f:id:chi-sk8:20211122181411p:plain

 

 

伊那前岳について

伊那前岳は、中央アルプスの中でも、木曽駒ヶ岳や宝剣岳に多くの登山者が集中する山域の中でも、絶景の長閑な稜線を、静けさのある山歩きができる穴場的ピークです。

麓の北御所登山口から登るのもおすすめですが、

駒ヶ岳ロープウェイを利用することで、短時間で登頂することができます。

せっかくの楽しい稜線歩きなので、時間に余裕を持って写真を撮ったり、食事をしたり、のんびり計画で行ってきました。

コースタイム

千畳敷~乗越浄土・・・0:40

乗越浄土~伊那前岳・・・0:30

伊那前岳~乗越浄土・・・0:30

乗越浄土~千畳敷・・・0:30

合計2時間10分(休憩含まず)

伊那前岳の登山ルート

f:id:chi-sk8:20211122181640p:plain

伊那前岳ルートマップ

いつも通り、バスとロープウェイを乗り継いで、

標高2612mの千畳敷カールからスタートします。

<バス・ロープウェイについて>

時間については、季節で変わりますので公式ホームページをご覧ください。

運行情報も随時更新されています。

www.chuo-alps.com

 

千畳敷の気温は10℃。過ごしやすい気温ですが、運動量はありますので、汗冷えに気をつけなければ。

f:id:chi-sk8:20211122182121j:plain



伊那前岳、いざゆかん!

 

ポイント!

この時期は、装備選びに迷いますが、予備を含めて様々なパターンに対応できるよう、雪山装備を持っていく必要があります。

・積雪なしorいつ降ってもおかしくない・・・軽アイゼン・チェーンスパイク
・積雪あり・・・上記に加え前爪のあるアイゼン、ピッケル
             ※あくまで参考例ですので状況に合わせ判断します。

 

 

千畳敷カールの遊歩道も、雪に埋まっていますので、チェーンスパイクを装着します。

f:id:chi-sk8:20211122182149j:plain

私は、スノーライン(マジックマウンテン)のチェーンセンウルトラというものを愛用しています。

チェーンスパイクなのに前爪のあるこのモデルは、前詰めを蹴りこむような使い方はできませんが、前爪があることで、歩くときのトラクションが効くので、ぐんぐん前に進む印象があります。

ポイント!

チェーンスパイクと軽アイゼンでは、断然、チェーンスパイクがおすすめです。

軽アイゼンは土踏まずに爪があるため、べた足で歩きますが、雪面歩きに慣れていない方は、べた足ができずに滑ってしまいます。また、岩に乗り上げる時などバランスを崩しやすくなってしまいます。

チェーンスパイクは着脱も簡単ですが、ゴムの劣化には注意が必要です。
そして、靴のサイズに合っているものを選ぶ必要があります。
             ※あくまで参考例ですので状況に合わせ判断します。

 

 

 

八丁坂の分岐が登山道の始まりです。

f:id:chi-sk8:20211122182207j:plain

ここからは、本格的な登山道になります。

軽装でも登れてしまうかもしれませんが、それは、絶対に天気が良い場合絶対に事故が起きない場合ですので、山ではそんなことはあり得ません。(きっぱり!)

しっかりした雪山登山の装備が必要です。

f:id:chi-sk8:20211122182453j:plain



八丁坂はとても急登なので、登ることができても、下山時はかなり高度感があります

夏道なら整備されていますが、この時期は下山時には雪が凍り、トレースは崩され圧雪されて、滑り台のようになっている箇所もあるので要注意です。

 

f:id:chi-sk8:20211122182520j:plain

オットセイ岩から先は、谷がボトルネック状に狭くなるため、風が集まりやすく強風ポイントでもあります。

風の強いときは、この手前で身支度を整えると良いと思います。

 

f:id:chi-sk8:20211122182738j:plain

千畳敷から約40分で、乗越浄土に到着しました。

 

右手はこれから登る伊那前岳方面。

f:id:chi-sk8:20211122182758j:plain

見えているピークは和合の頭です。

 

左は宝剣岳。

f:id:chi-sk8:20211122182816j:plain

 

正面は青い屋根の宝剣山荘と赤い屋根の天狗荘。その奥に中岳と、さらに奥に木曽駒ヶ岳が隠れています。

f:id:chi-sk8:20211122182910j:plain

中央アルプスの魅力がたくさん詰まった大展望が広がります。

 

いつもは駒ヶ岳を目指すところですが、今日はのんびり伊那前岳に向かいます。

f:id:chi-sk8:20211122182946j:plain

積雪は20cmほどで、南斜面や、強風のところは岩やハイマツが見えています。

まずは正面に見えている和合の頭までは北斜面をトラバースします。

厳冬期はここもガチガチに凍るので滑落に注意が必要です。

 

トレースの脇には太陽の光を反射するシュカブラ。

f:id:chi-sk8:20211122183143j:plain

 

和合の頭を過ぎると、稜線散歩のスタートです。

f:id:chi-sk8:20211122183321j:plain



この先は風を避けるポイントがありませんので、強風のときは要注意です。

乗越浄土から伊那前までのちょうど中間、九合目に到着しました。

f:id:chi-sk8:20211122183401j:plain

 

青空の広がりの底をなだらかに起伏した稜線は、お昼寝をしている牛の背中のようです。

f:id:chi-sk8:20211122183420j:plain

緩やかなアップダウンは汗をかくこともなく、呼吸も楽ちん。

遠景には南アルプスと富士山も見えます。

f:id:chi-sk8:20211122183542j:plain

 

ところどころ、狭い雪面を通過するので、慎重に進みます。

f:id:chi-sk8:20211122183645j:plain

 

人影に見えたのは、勒名石。

f:id:chi-sk8:20211122183717j:plain

高遠藩の郡代、坂本天山という人が、70人以上のパーティーで検分したときに、

あまりの絶景に感動し、誌を読み、石工に彫らせたそうです。

 

勒名石からは、すぐに伊那前岳山頂です。

f:id:chi-sk8:20211122183754j:plain



乗越浄土から30分、登頂です!

f:id:chi-sk8:20211122184505j:plain

 

三角点は山頂の標識から北御所側に数メートル進むとあります。

f:id:chi-sk8:20211122183814j:plain



 

宝剣岳、三ノ沢岳、檜尾岳から空木に続く山並みが、粉砂糖のような雪を被り、

中央アルプスの魅力を堪能できます。

f:id:chi-sk8:20211122184012j:plain



天気がよく、風もないので、しばらくのんびり過ごします。

f:id:chi-sk8:20211122183850j:plain

 

訪れる人も少ないので、焦らず写真が取れます。

f:id:chi-sk8:20211122184112j:plain

 

なんなら昼寝もできちゃいます(USO)

f:id:chi-sk8:20211122184342j:plain

 

さて、山頂からの景色を堪能したら・・・

実は、乗越に戻る方も、絶景で、正面に宝剣岳を望みながら歩く時間はとても贅沢です。

ではダイジェスト写真をどうぞ!

f:id:chi-sk8:20211122184711j:plain

f:id:chi-sk8:20211122184624j:plain

f:id:chi-sk8:20211122184648j:plain



宝剣山荘について

f:id:chi-sk8:20211122184738j:plain

乗越浄土に到着したら、宝剣山荘で休憩します。

日帰りの方でも、温かい飲み物や、軽食を注文することもできます。

f:id:chi-sk8:20211122184818j:plain

宝剣山荘の正面には今登ってきた伊那前岳が、空を切り取り、

ブルーと白のコントラストを楽しませてくれます。

宝剣山荘の位置するこの場所は、乗越まで行けば南アルプスからのご来光、そして小屋の裏手からは、木曽谷に沈む夕日を望むことができます。

泊りで訪れたら、夕暮れのマジックアワーや、満点の星空が待っていますので、是非泊まりで来てください!

 

 

稜線歩きの注意点

 

強風のとき

強風のとき、稜線上は風を避ける場所がありません。

歩こうと片足を上げただけで、身体が浮き上がる程の強風になることもあります。

やせ尾根では強風=滑落の危険があります。

ハイハイ状態で進んだこともありますし、岩にザイルで体を固定して一晩ビバークしたこともあります。

 

 

雨のとき

強風以外にも、稜線は雨も斜面を吹き上げ、まるで下からシャワーをかけられているようになることもあります。

視界は無くなり、足元は濡れて滑りやすく、シェルの内側まで濡れてしまい、低体温症の危険もあります。

 

 

雷のとき

また、雷が鳴っているときも、稜線では自ら雷のターゲットになるようなものです。

もし近くで雷が鳴っているときは、姿勢を低くしてやり過ごします。

地面に寝そべってしまうのはNGです。地面は雷の通り道なので危険です。

何より、雷が発生しそうなとき、特に夏の午後は稜線のルートを行かないことです。

 

 

水分について

伊那前岳は、起点の乗越浄土のすぐそばに宝剣山荘があり、往復の行動時間も短いですが、一般的に稜線上に水場はありません。

水分は事前に確保しておくことが必要です。

 

 

まとめ

ということで、今回は、ゆっくりと伊那前の稜線を散歩してきました。

10月下旬から11月の難しい時期でしたが、ルートのコンディションもよく、天候にも恵まれ、素敵な時間を過ごせました。

f:id:chi-sk8:20211122184848j:plain

雲海の上に飛び出す峰々。

遠くに浮かぶ南アルプス。

まるで空に向かって歩いているような錯覚に陥る稜線は、

自分の力で歩いた形跡を目の前で実感できます。

見渡す限りの絶景は、訪れる人すべてが心を奪われます。

 

YouTube

動画もアップしています。ブログでは伝えきれない絶景を是非ご覧ください♪

youtu.be

このエントリーをはてなブックマークに追加