2016年8月26日(金)
先々週の槍ヶ岳に続いて、今回はまたまた木曽駒ヶ岳にテント泊でやってきました。
chi-sk8.hatenablog.com
今回はいつもとちょっと違った角度から、木曽駒ヶ岳の楽しみ方をご紹介します。
おなじみの菅の台バスセンターに0時到着。
平日にもかかわらず、そこそこ人が多いです。
平日でしたが臨時バス&ロープウェイで8時には千畳敷で準備完了!
良いテン場を確保する為、頂上山荘目指し、
いざ、ゆかん!
今日も訓練を兼ねていますので、
ザックの重量はおなじみの20キロ超えです(笑)
お天気も素晴らしく、気持ち良くズンズン登ります。
心なしか、お花達は少し枯れ始めているような気がします。
枯れていても、山全体は生き生きしているように感じるから不思議です。
私は槍で鍛えられたのか、呼吸も筋肉も楽々です。
とはいえ、途中からポールを使用しました。
まだまだ歩き方が下手なので、ポールを使ったらさらにスピードアップしました!
でも今日みたいに調子が良いときほど事故に注意ですね。
新しい看板が設置されています。
観光客が登ってしまわないように注意する看板なのですが、ちらほら危なっかしい方を見かけます。
気を付けて!
先を行く方に譲ってもらいながら、30分で乗越浄土に到着しました。
伊奈前岳・・・相変わらず牧歌的な稜線。
中岳の方向からジャージを着た中学生の団体が降りてきます。
聞くと、遠足で昨日は天狗山荘に泊まったようです。
100名を超す団体様、山荘スタッフの皆さん本当にお疲れさまです。
休憩はせず、頂上山荘目指してどんどん進みます。
何度訪れても素敵な景色。
10分で、あっという間に中岳。
宝剣と木曽駒がどちらも見える特等席です。
頂上山荘を見下ろすと、テントは3張りしかありません。
こんなに空いてるなら場所は選び放題だし、もっとゆっくり登ってくればよかったな、と思いましたが、ペースが早くなってしまうのは悪い癖ですね。
ここからさらに10分かからず頂上山荘到着。
「ただいま~」と言いたくなるテン場です。
受け付けをすると、山荘スタッフは今は1人だけとのこと。
もう1人と二人体制でまわしてるそうです。
受け付け中にも次々と電話がかかってきたり、小屋泊のお客さまもどんどん到着したり、スタッフさんは大変そうです。
今回もアライテントのエアライズ3です。
設営も本当に簡単。
エアライズの良いところはポールの指し口が片方だけで、反対側は行き止まりになっていること。
ちょっとしたことですが、設営が早くなります。
フライシートも片側はこのカッチン(名前がわからない)だけ。
反対側は輪っかをポールの先端にはめるだけです。
今日は無風で天気も良いでずが、雨のときや、さらには厳冬期で強風だったりした場合、こういった工夫が本当に助かります。
我が家が完成!
この後宝剣をアタックしましたが、以前の記事にも書きましたので省略します。
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木曽駒ヶ岳山頂は、今回は登りませんでした。
もったいない気もしましたが、このテン場だって木曽駒ヶ岳なんだ。
木曽駒ヶ岳の楽しみ方その1
木曽駒ヶ岳はロープウェイが使えて、テン場までの距離も短めです。
なので、多少重くなっても色々な装備を持ってきて試すことができます。
重くても、テン場や山荘にデポすれば、木曽駒頂上、宝剣、伊那前、と1日で身軽にアタックできちゃいます。
今回はお試し装備で防寒着をフリースとダウンの2つを持ってきました。
また、シュラフの中の湿度が上がっても気持ちよく眠れる方法を試そうと、山ではご法度のコットン100%のパジャマを持ってきました。
スルスルの布地のパジャマでさらっと快適でした。
さて、だんだん寒くなってきましたので、パタゴニアのナノパフを試します。
例年この時期はフリースで大丈夫なのですが、もしナノパフでもオーバースペックでないのなら、この方が軽量化できます。
寝るときも着たままで快適なのか、試してみます。
ナノパフは多少の雨なら弾きますし、暖か過ぎず、どちらかと言えばちょっと寒めです。
この、「ちょっと寒め」というのがポイントで、行動中や、通年の携行防寒着を想定すれば納得がいきます。
撥水するスルスルの生地はフリースとの相性も抜群です。
なので普通の登山ではフルジップモデルで少し大きめサイズがおすすめですね。
私はウェストが絞られるのが嫌なのでメンズを着用しています。
着たままシュラフに入っても気持ちいいです。
フーディーだったら、頭まですっぽりなので、小屋泊メインの人はフーディーの方がお布団や枕が気持ち悪くなくていいかもしれません。
あ、クライミング用にワンサイズ小さいプルオーバーも欲しいなぁ。
ちなみにチェストポケットに収納するとこんなにコンパクトになります。
さて、5時になりましたので、夕食の準備に取りかかります。
木曽駒ヶ岳の楽しみ方その2
歩行距離が短いので、荷物が沢山担げる。
すなわち食材や調理器具が多くても平気なので豪華な料理に挑戦できます。
今日はすき焼きです!
山すき焼きのポイント1
キノコは冷凍する。
冷凍することで、キノコの風味が強くなります。
標高が高い山では味覚が低下します。
ですので、キノコを冷凍してダシ感が強くなると、とても美味しく感じます。
ポイント2
割下は砂糖を1.5倍。
これもポイント1と同じ理由です。
割下は家で作っておきます。
これを鍋の分量から逆算して、割下:水=1:3で用意します。
今回は800cc使うので、割下は200ccです。
ポイント3
シメは冷凍うどん!
これは冷凍させた肉の保冷剤変わりにもなります。
なんと食材の袋を開けたらコーラが一緒に入っていました。
犯人はパートナーでした。
頂上山荘は飲み物が冷やされていませんので、冷たいコーラが飲みたかったと、白状&懺悔しました(笑)
割下と肉、野菜、キノコ、豆腐の順に鍋に投入して、火が通ったら完成です。
卵をからめて~♪
ゆっくり確実に沈んでいく太陽を背中に、雲海をみながらのシメのうどん!
お味の方は、最高です♪
歯磨きをして、例の自作ハッカ水で身体を拭いたら、シュラフに潜り込みます。
今日はほぼ無風で、満天の星。
あぁ、やっぱり山はいいなぁ。
8月27日(土) 二日目
6時起床。
テントのジッパーを開けると
真っ白です。
ガスに混じって、パラパラと気紛れな雨粒がフライを叩きます。
周りのテントはみんな忙しそうに撤収しています。
今日は私以外はみんな忙しいように見えます。
パートナーは、昨夜四方のテントからイビキが聞こえて眠れなかったようで、まるで土から掘り起こしたばかりのような顔をしています。
私がお花摘みに行くというと、パートナーも「大きなキジを撃ちに行く」とつまらないことを言いながら、少し機嫌が良くなったようです。
テントに戻り、ゆっくり撤収します。
とはいえ、慣れたものでサクサク撤収完了。
雨の日のテント撤収は、家庭用ごみ袋が便利ですね。
濡れたままくるくるまるめて袋へ入れるだけ。
パッキングは膨らみますが早くて便利ですね。
積雪期の撤収でも、雪がついたまま片付けられるのはいいですね。
手袋をしたまま小さなスタッフバッグに仕舞うのは大変ですし、厳冬期は一秒でも早く行動しないとどんどん寒くなってしまいます。
さあ、名残惜しいですが、下山開始です。
木曽駒ヶ岳の楽しみ方 その3
歩行時間が短いということは、ゆっくり余裕を持って行動できるということ。
ですから、写真もじっくり撮ることができます。
一眼レフユーザーなら、色々レンズを持ってきても苦にならないでしょう。
今回私のカメラはOLYMPUSのTG-860 Toughです。
防水性能はどうなのか、ザックのショルダーベルトに剥き出しのままぶら下げて使ってみましたが、全然問題ありませんでした。
山野井さん愛用のタフシリーズ!さすがです!
※私と同じ使い方をして壊れても責任は持てませんので、ご注意ください。
山は秋の気配が近づいています。
少し冷たい風の匂い、空を流れる雲の形。
カッパを着て動いても蒸れず、快適です。
雨降りの山歩きもなんだか楽しいですね。
小さい頃、弟とカッパを着てお母さんと3人でお出かけしたことを思いだします。
山の静かな雨降りは、そんな懐かしい気持ちにさせます。
雨露に濡れた植物たち。
何の蕾かな?
誰かご存知でしたら教えてください。
宝剣山荘に寄ってみます。
顔見知りのスタッフのお姉さんと世間話をしました。
とっても優しくて、ほっこりした気持ちになります。
お姉さんに、バスとロープウェイの年間フリーパスの存在を教えてもらいました。
何度も何度も来ているのに、年パスの存在を知りませんでした(恥)
さて、さらにゆっくり千畳敷を目指して下ります。
今日は土曜日なので、この天気でも登ってくる人が多いです。
山では登り優先。
登ってくる人を待っているのに、後ろから降りてきた人が抜かしていきます。
抜いて行くときに、ザックがぶつかり、私は危うく転ぶところでした。
ぶつぶつ文句のような事を言いながら抜いて行く人も。
急ぐと危ないよ。怪我しないといいなぁ。
今日も観光客の人がスニーカーやサンダルで登ってきてしまっています。
千畳敷近くの平坦な道は水溜まりでふさがっていました。
それを避けようと、観光客の団体がロープを超えて植物を踏みつけていきます。
こんなに綺麗な花なのに。
今日は楽しく山に来たんだ。
このブログでは、楽しいことや、安全のことを書きたいのですが、今回は少し愚痴っぽくなってしまいました。すいません。
木曽駒ヶ岳は魅力もたくさんありますが、山の安全の課題もたくさんあるようですね。
まとめ
歩行距離も短く、山小屋もある安心感はありますが、それでも3000メートル級です。
装備も沢山担げると書きましたが、それは個人個人で違いますので、自分の力に合ったスタイルで楽しむのが安全ですね。