登山女子のぽんこつ日記~はじめての登山やコース、装備など~

登山のこと、山道具のこと、いろいろ紹介します。

パタゴニア

入笠山 雪山登山 初心者にもおすすめ

入笠山 日帰り雪山登山

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2月10日

南アルプスの北端、入笠山に行ってきました。

国家試験の為、どうすれば合格するか、勉強よりも運気を上げることに忙しく(笑)、まともに雪山に登っていませんでした。

おまけに運気を上げようと、とんかつ、キットカット、柿(五角形だからゴウカク)、ドトールコーヒー(ど通る!)、ウインナー(winner)・・・

とにかく食べ過ぎて身体もパワーアップしてしまい、バテ必至の予感がしたため、短時間で登れる入笠山に決めたわけです。

 

 

アクセス

東京からは中央道で2時間程。

諏訪南ICから7分で、富士見パノラマリゾートスキー場です。

今回はいつもの4WD+スノータイヤではなく、代車の4WD+ノーマルタイヤ(チェーン携行)でしたが、スキー場なので融雪・除雪もしっかりしてあり、走行に問題はありませんでした。

 

駐車場

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駐車場は2000台のスペース!そして嬉しい無料です。

9時過ぎに到着したのですが、十分空いていました。

 

 

<便利な施設・設備>

スキー場なので、更衣室、待合室、託児所などもありました。

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ゴンドラの始発と料金

<営業時間>

ゴンドラは始発が8:30

下り最終が16:30です。

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<料金>

登山の往復利用は大人1650円、子ども800円でした。

 

スキー客に混じってアウェー状態の私。

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スキーヤーでカラフルなゲレンデ

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ゲレンデ下を横切り、ゴンドラ乗り場へ

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いよいよ乗り込みます。

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標高1050メートルの山麓駅から1780メートルの山頂駅まで、その差730メートル、約15分間の空中散歩です。

 

入笠山登山ルート

ゴンドラを降りたらいよいよスタートです。

入笠山は標高1955メートル。山頂は視界が開けていて、360°の眺望が楽しめます。

実は、昔MTBのダウンヒルをやっていたことがあって、何度か訪れたことがあります。

雪山のデビューとか、雪山登山の雰囲気を楽しみたい人にもおすすめです。

八ヶ岳の北横岳よりも、歩行時間が短いので、こちらから先に登るのも良いかもしれません。

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スキー場のBGMを聴きながら登山道入口へ。

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 進むにつれてBGMが小さくなると、森に深く入ってきた実感が湧きます。

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八ヶ岳の北横岳や、日光白根山、残雪の谷川岳天神平なんかも、スキーヤーと登山者が入り混じっていて、不思議な雰囲気です。

 

入笠山は、白樺など樹々の種類が多く、他の山とはまた違った雰囲気の明るい樹林帯を行きます。

樹林帯でも眩しいのでサングラスを装着します。

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トレースは踏み固められていて、歩きやすいです。

 樹々の枝から落ちた雪は、陽光に反射して無数のガラス片のように輝きます。

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今回のテーマは「凍っていない限りアイゼンを使わない」

なので、靴の裏をしっかり使って歩きます。

 

ザックにはガチャ類を全て入れてきましたので、テン泊装備並の重さになっています。

こういった歩く時間の短い時ほどトレーニングですね。

 

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鹿避けの柵を抜けます。

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 入笠湿原

約20分で入笠湿原に到着です。

気温はマイナス7℃。

ほぼ無風なので、歩いていると汗ばむくらいです。

 

子供達の悲鳴が!

見てみると、みんなソリ遊び。

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ちびっ子よりも大人の方が派手な転び方をしていて楽しそうです。

 

汗が出始めたので、ネックゲイターを外し、シェルのジッパーを全て開けます。

ペースを落とさなきゃ。

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こんなに天気が良いならソフトシェルでも良かったかもしれません。

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マナスル山荘には立ち寄らず、先に山頂を目指しますので、遊歩道から行きます。

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傾斜も緩いので、のほほんと、お散歩気分で歩けます。

ついつい鼻歌が。

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旧ゲレンデ。

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ここからはゲレンデを直登します。

緩斜面ですが、息が上がる。

少しペースを落としてのんびりした気持ちで一歩一歩。

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本来はこの右側の林の中に登山道があります。

雪が少ないときは植物保護のため登山道を登らないといけないですね。

この下にはレンゲツツジが春を待っています。

振り返ると八ヶ岳が見えます。

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ラブラドールやゴールデンがカッパを着て雪原を走り回っています。

みんな楽しそうで可愛い。

我が家の犬なんか野性的なので、カッパを着せると暴れて脱ぎ捨て、ビリビリに八つ裂きにします。

雪用の肉球保護のブーツも足を振り、一撃でミサイルのように脱ぎ捨てて怒り狂って、フローリングを掘ろうとします(笑)

熊と戦うことはできても、ここのワンちゃん達みたいに一緒に遊ぶことは難しいですね。

 

ゲレンデを越えると、また森の中へ。

静穏な明るさの森に、樹々の影が雪面にレース模様を映し出します。

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暑い・・・。

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少しづつ傾斜が出てきました。

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足腰を鍛えるためにトレースを外れて歩きます。

(あ、もちろん植物を傷つけないよう)

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膝上くらいまで埋まります。

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雪面が少し締まってきました。

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アイゼン無しの歩行にも慣れてきました。

靴のソールがだんだん信用できるようになってきました。

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上空が開けてくると・・・

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<入笠山頂>

湿原から50分で山頂です。

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やった~!

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山頂は雪も風で飛ばされて岩肌が見えています。

風はすぐに汗を冷やしますので、ジッパーを締めます。

 

周囲は360°のパノラマが。
 

八ヶ岳

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南アルプス

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観音岳かな?

 

行動食のクリームパンと、山専ボトルに入れてきたお砂糖たっぷりの紅茶をいただきます。

 

唇に染みる熱い紅茶。

山頂は広いので、天気がよければゆっくりごはんを食べられそうですね。

 名残惜しいですが、団体のお客さんが登ってきましたので、下山します。

 

岩場コース

下りは岩場コースと書かれたルートを行きます。

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ここでもアイゼンは使わず。

 八ヶ岳を見下ろしながら。

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少し傾斜がキツイですが、ベタ足でしっかり。

 

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鎖がありました。

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夏道も楽しそうですね。

 

あっという間に旧ゲレンデに到着です。

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 ソリ遊びの子供達の黄色い声が雪原に吸い込まれています。

 

マナスル山荘

山荘の前もたくさんの人で賑わっています。

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わんちゃんを連れた人も多く見かけます。

 

ここはビーフシチューが名物だそうですが、下山後の予定があるので我慢。

看板わんこの「こはだ」ちゃん。

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可愛い♪

こはだ氏と一緒にティータイム♪

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名残惜しいですが、先へ進みます。

 

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この辺りはスズランの群生地だそうです。

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湿原からは、緩やかな登りが続きます。

けっこう疲れていることに気づきます。

やっぱり身体がなまっていたようです。

下山時は視点も変わってきますので、森の植物も目に付きます。

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ここまでくればあと少し。

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戻ってくると、天気も曇り気味になっていました。

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入笠山 コースタイム

 

ゴンドラ山頂駅→入笠湿原20分

入笠湿原→山頂50分

山頂→入笠湿原(マナスル山荘)30分

入笠湿原→ゴンドラ山頂駅20分

 

往復合計2時間

 

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装備

<上半身>

・パヤゴニア キャプリーン

・ノースフェイス バーサマイクロフリース

・ノースフェイス マウンテンジャケット

・モンベル シャミースネックゲイター

・防寒テムレス

 

<下半身>

・パタゴニア キャプリーンタイツ

・ウール極厚ソックス

・モンベル オーバーパンツ

・モンベル スパッツ(ゲイター)

・モンベル アルパインクルーザー2800(靴)

 

<携行品>

・ザック オスプレー バリアント

・山専ボトル

・ストーブ+ガス(ハイパワー)

・GPS

・無線機

・地図

・コンパス

・予備手袋、靴下

・ビレイ用ダウンジャケット(パタゴニア ダスパーカー)

・行動食

・ツェルト

・その他重り代わりの登攀具(笑)

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まとめ

入笠山は、雪山初心者、とくに始めて登る方に丁度良いと思いました。

ゴンドラが利用できて、行動時間が短く、途中に小屋もあるので安心です。

今日ぐらいの積雪ならチェーンスパイクがあれば十分だと思います。

あ、それでも装備はしっかりしないといけませんね。

 

逆に、スノーシュー目当ての人には雪の量が物足りないと思いました。

積雪後のパウダーの日を狙って行くと楽しいと思います。

 

また、雪原の斜面でそり遊びができるので、ちびっ子を連れて行くのも楽しいと思います。

 

短い歩行時間ですが、明るい森に、変化に富んだルートがあり、山頂からの眺望も素晴らしく、なかなか面白い山だと思いました。

 

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入笠山、また来るよ~! 

 

 

 

 

 

 

 

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