夏山フェスタレポート
6月23日
夏山フェスタin名古屋に行ってきました♪
目玉企画は、エベレストチャレンジでおなじみの、なすびさんのトークショー、それから山岳ライター小林千穂さんの公開講座です。
そして自称、中央アルプスサポーターの私。宝剣山荘と中央アルプス観光が山小屋相談コーナーに出展するとお聞きしていたので何がなんでも、行きたかったのです。
夏山フェスタ、いざゆかん!
山の日アンバサダー的なすびのエベレスト登頂生活
まずは、なすびさんの『山の日アンバサダー的なすびのエベレスト登頂生活』
今回のメインイベントなだけあって、整理券はすぐになくなってしまいましたので、会場の一番後ろで立ち見します。
なすびさんのエベチャレは、実は私もクラウドファンディングで応援していたのです。
不屈の精神で4度目の挑戦で登頂されるまでのお話を満員の聴衆が真剣に聞いていました。
このエベレストチャレンジは、なすびさんの地元、福島県の震災復興を目的に企画されたものです。当初は批判的な意見もあった中でのスタートでした。
被災地支援の手段として、当初は批判もあったそうですが、今回のトークショーをお聞きして、その場にいた私も元気をもらえたほどです。
だって、みんなの気持ちを背負って、批判も背負って、悩んで、登山の初心者が不運見舞われながらも、4回もチャレンジするんですから、その勇気は計り知れません。
なすびさんは、エベチャレの際に、自身もネパール地震に巻き込まれたことをきっかけに、ネパールの復興支援にも関わっているそうです。
たまたま廊下でパチリ☆
小林千穂さん 公開講座
なすびさんの公演が終わると、入れ替わりで一斉にお客さんの席取り合戦が始まります。
私も最前列へ。
続いては山岳ライター 小林千穂さんの公開講座です。
こちらも大人気です。
テーマは『山の教え~安全に登山を続けるために~』と銘打ったお話です。
内容としては、安全に登山を続けるためのポイント3つを、ご自身の経験を交えて紹介していました。
ポイントは、①登頂にこだわらないこと、②興味の幅を広げること、③天気予報の使い方、の3つです。
簡単に説明すると、一つ目は、登頂にこだわり過ぎると、冷静な判断ができなくなってしまうということでした。
うんうん、私も以前はそうだったなぁと、しみじみ感じました。
二つ目は、その山の歴史や山の成り立ちや動植物など、山の楽しみ方を広げることで、登頂にこだわらなくなるという内容でした。
これは私の登山のテーマとぴったり一致して、とても勇気づけられる内容でした。
私のブログでは、結構な確率で敗退(私は敗退という言葉のイメージも良くないと思うのですが)のパターンがあります。
また大好きな木曽駒ケ岳は毎月行っていて、登頂しないでのんびりテン場で過ごすこともしばしばです。
山小屋のスタッフさんのお話をお聞きしたり、美味しい料理を作ったり、動植物を見たり写真を撮ったりする楽しみが増えていったことで、悪天候での無理なアタックもしなくなりましたし、撤退してもまた再チャレンジする楽しみが増えたと思えるようにもなりました。
再チャレンジで訪れると、新たな発見もありますし、より深く山が楽しめるようにもなりました。
ですので、小林千穂さんのような凄い人が同じことを言っていたのは、とても嬉しかったし、自分の登山スタイルが間違っていなかったんだと自信にもなりました。
三つ目は、天気予報の見方を丁寧に説明していました。おすすめの予報サイトやデータの見方はとても参考になるものでした。
驚いたのは観天望気と言って、加藤分三郎や、昔むかしのマタギなんかも活用していた天気の予測方法で、雲の形や、季節ごとの天候周期を読む方法です。現代の小林さんも活用していることにびっくりしました。
やっぱり頻繁に山にいる人だからこそなせる技。かっこいい!
私なんかは、まだまだできませんが、是非身につけたい知識です。
あっと言う間に講演会は終わってしまいましたが、場所を移して著書のサイン販売会がありましたので、『もっと楽しむ山登り』を購入!
初心者の一歩上の知識が盛り込まれた本ですが、小林さんの経験に基づく実践的な工夫が、優しい文章で紹介されていて、今まで断片的に身につけてきた私の知識が、この本で体系化されました。
記念にパチリ♪
小柄で小顔の小林さんと並ぶと・・・
遠近法のように公開処刑されてしまいました(爆)
小林千穂さんのブログはこちら↓
ameblo.jp
登山用品メーカー展示コーナー
講演会が終わったら、メーカーの展示コーナーへ。
私の愛用しているテントとザックのメーカー「アライテント」
ドマドームが展示されています。
前室が広くて、使いやすそう。
ロングセラーのザック、クロワールは生地がダイナモスから、より頑丈な「スパイダロン」にリニューアルされていました。
山で使っても環境破壊しない歯磨き。
今までは自作の重曹+ハッカ油のミストを使っていたので、同じビルの1階にある山道具屋さんですぐに購入しました。
ナンガのカタログは写真のセンスがカッコよすぎです!
カシオさんのブースには、プロトレックの開発者、牛山さんの姿が。
プロトレックは私も愛用していて、その開発ストーリーやかっこいいホームページを見ているとわくわくして山に行きたい病が発症してしまう時計です。
www.chillpaine.com
時計屋さんではショーケースに入っているので、こんなに直接自由に触れる機会はありません。
新作のPRW-60発見!
これまでのものより一回りコンパクトになっていて、これならザックを背負うときにも引っかからないだろうし、アナログ表示は直感的に時間を把握できるので、前々から熱望していたタイプのモデルが発売されていたなんて!
そしてベルトがシリコンに変わっていて、裏側の羽根もなくなってかなりスッキリ。
着けてみると、このまま寝ても邪魔にならないくらい柔らかくて快適でした。
欲しい~!!!
白とネイビーがどちらもおしゃれ♪
両方買いたくなってしまうほどの魅力的なモデルでした。
protrek.jp
www.chillpaine.com
山小屋相談コーナー
いよいよ一番の楽しみです。
中央アルプス、宝剣山荘と中央アルプス観光のブースに向かいます。
じゃーん!
私の(勝手に自分のものにしちゃってますが・・・)中央アルプスを紹介するコーナが!
宝剣山荘の支配人さん、お姉さんのお二人の姿が。
ブースは大盛況で、木曽駒ケ岳への世間からの注目度の高さが伺えます。
どんなに忙しくても笑顔で木曽駒の魅力をPRしたり、質問に丁寧に答える姿はいつもの山荘と同じです。
お隣には中央アルプス観光さんのブースです。
駒ヶ岳ロープウェイでおなじみの会社ですね。
ホテル千畳敷や、駒ヶ根高原スキー場も運営しています。
ブースにあったロープウェイのジオラマがリアル!
ちなみにロープウェイのしらび平駅には、季節ごとに様々なテーマのジオラマが展示されているのも楽しみのひとつになっています。
木曽駒に登るときは、いつも宝剣山荘と中央アルプス観光のHPやフェイスブックで最新状況をチェックしています。
最新の登山道の写真やライブカメラの画像は登山者にとって、とても助かりますね。
スタッフさんのブログでは観光情報も紹介されていますので、現地に着いて悪天候になっても、麓でのんびり楽しむこともできます。(経験者)
それにしても、カールや登山道の整備までしていて、単なる営利企業の枠を超えた、公共性のある活動があるからこそ、私たちが安全の登ることができるんですね。
木曽駒登山がこれだけ人気があるのは、宝剣山荘と中央アルプス観光さんの強力タッグがあるからなんですね♪
他にも30小間近くのブースが出店されていて、みなさんそれぞれの山の情報を丁寧に教えてくださいます。
中には「日帰りでも十分登れますよ」なんて教えてくれる小屋もあって、『えぇ!?営業活動で来てるんじゃないの~?』と思うほど親切なところばかりでした。
メーカーさんのブースも同じく、「これはグローブを着けていると操作しにくいから、冬は他メーカーの方がイイですよ」なんて教えてくれたり、山小屋のスタッフさんや登山道具メーカーを信頼できる理由はこういうユーザーの立場に徹したスタンスにあるんだなぁと感じました。
次の目標の山を何箇所か見つけて、大満足の一日でした。
夏山フェスタ、来る価値ありです!