登山女子のぽんこつ日記~はじめての登山やコース、装備など~

登山のこと、山道具のこと、いろいろ紹介します。

パタゴニア

那須岳は関東の裏銀座!白煙たなびく絶景の稜線が楽しもう!

那須岳の概要

那須岳は、栃木県の北部、那須火山群に属しています。

「那須岳」という名称の山はなくて、一般的には「茶臼岳」を那須岳と呼びます。

正式には、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の三山を那須岳と呼ぶそうです。

那須ロープウェイを利用し、茶臼岳の9合目からスタートすると、あっという間に白煙をあげる茶臼岳に登頂できます。

しかし那須岳の魅力は茶臼岳だけでは語りつくせません。様々なルートを組み合わせて、絶景の稜線を歩いたり、三斗小屋で温泉に浸かったり、足を延ばす先々での個性豊かな山が堪能できあます。



 

 

今回は、ロープウェイを使い、この那須三山を日帰りで縦走してきました。

 

駐車場

峠の茶屋駐車場

 駐車場は、前夜泊なら、166台のスペースがある峠の茶屋駐車場一択です。無料でトイレもあります。

 ロープウェイ山麓駅の駐車場は190台止められますが、夜間は封鎖されています。

 シーズン中の土日は大変混雑しますので、駐車場が一杯ならば、ロープウェイから15分ほど下ったところに大丸無料駐車場があり160台止められます。

 とにかく人気の山なので、渋滞も頻発するので、余裕も持って到着すると良いと思います。

 

 

那須岳縦走ルート

今回のルートは、麓にある峠の茶屋駐車場から、ちょっと下ったところにある「那須ロープウェイ」を利用し、茶臼岳の9合目からスタートし、茶臼岳から朝日岳、三本槍岳を踏んで、歩いて峠の茶屋まで下山します。所要時間は約6時間ほど。アップダウンも少なめなので、雄大な景色を楽しみながら、一日たっぷり歩きたいと思います。

 

火山特有のダイナミックなガレ場を登る茶臼岳、急峻な岩場を登る朝日岳、広大な平原を越えた先の三本槍からは、大パノラマを存分に楽しむことができます。

 

まずは駐車場から10分ほど歩き、那須ロープウェイ山麓駅へ。

那須ロープウェイ

ロープウェイを待っている間もワクワクが高まりますね。

 

始発に乗り、同乗する係員さんの楽しいアナウンスを聞きながら空中散歩。

ロープウェイの始発は通常8:30。20分間隔で運行されます。

料金は大人往復1800円、片道1200円。子どもは半額です。

あっという間に標高を稼いで頂上駅。



ここから40分で茶臼岳の予定です。

整備されたゆるやかな登山道。

 

お花もいろいろ咲いています。

秋の便り、リンドウ。

 

秋のシャンパン色の陽光を浴びて風になびく穂。

 

次第に岩が大きくなり、これぞ火山!というガレた道に変わります。

初心者向けの山と紹介されていますので、アプローチシューズの方がいいかな?登山靴は逆に恥ずかしいかな?と思いましたが、登山靴で正解!

岩のサイズが大きくなると、本格的な登山道の雰囲気です。



身体も温まり、ウォーミングアップが終わるころ、茶臼岳登頂です。



ちなみに三角点は山頂の鳥居より手間にあります。

 

登山開始から40分でこの展望!

人気の理由がよくわかります。



休憩したら、火口を右回りに進み、峰ノ茶屋避難小屋へ。

 

ゆるやかに下り、鞍部に建つ避難小屋に到着しました。



周辺は広いので休憩している人がたくさんいます。

避難小屋はありますが、トイレは使えません。

緊急用にいつも携帯トイレを持ち歩いています。

ツェルトを被れば一応隠れることができます。

 

 

ここから前方に見える朝日岳に登っていきます。



崖をトラバース気味に進みます。

 

すれ違いは譲りながら。

初心者の方も多く、なかなか譲り合いが難しい場面も見受けられます。



剣ヶ峰付近は、手すりが整備され、登りと下りでルートが分かれます。

この辺りは初心者の方は怖く感じるかもしれません。

 

変化に富んだルートを楽しんだら、朝日岳分岐です。

 

ここを東に折れると朝日です。



山頂は多くの登山者で賑わっています。

 

標識の真下でお弁当を広げている人も。

狭い山頂なので、写真撮影や休憩には配慮が必要です。

 

本当に展望がすばらしい。


次は三本槍岳へ。

 

気持ちの良い稜線を進み、熊見曽根。

有名な三斗小屋への分岐です。

 

温泉はまた次回にして、先に見える平原、清水平まで一度下ります。



ということは、また登り。

綺麗な灌木帯を進みます。

なかなかスタミナを消耗します。

 

太ももが心地よくパンプしかかった頃、三本槍岳に登頂です。

方位盤。




ここからは、避難小屋まで同じルートを戻ります。

整備された木道を踏む音が、空に吸い込まれていきます。

あれ?こんなに遠かったかな?

 

途中お会いした年配のベテランパーティーのみなさんは、先行者に合わせてゆっくり進んだり、すれ違いで先を譲ったり。「休憩ができてよかったねぇ」なんて、みなさんニコニコしています。

歩行ペースだってめちゃくちゃ早いのを見たし、「バスの時間は遅らせればいいね」とヒソヒソ話しているのを聞いたし、本当なら先に進みたいのでしょうけど、この気持ちの余裕!心の広さに、私も気をつけなきゃと思いました。



避難小屋からは、茶臼岳に戻らず、直接峠の茶屋駐車場に降りるルートを進みます。



この区間は、コースタイムは短いですが、ザレて、滑るので、結構疲れるルートです。



駐車場の売店の炭酸飲料を楽しみに、30分ほど歩いて、峠の茶屋にゴールしました。

 

まとめと注意点

 

 那須岳三山の縦走は、その展望の良さと、変化に富んだルートが魅力です。

まるで北アルプス裏銀座コースのようでした。

 

茶臼岳までは、野口五郎岳周辺の雰囲気。朝日岳の急峻な岩場もアルプスムードが漂います。清水平から見上げる山々は三俣山荘周辺を思わせます。

北関東にもこんなに素敵な山があったなんて!



初心者の方も多く、すれ違いのできない狭いトラバースで譲り合えなかったり、剣ヶ峰の下りで危ない歩き方の方もちらほら見かけました。

声をかけ合い、助けあえると素敵な山行になりますね。

 

YouTube

動画にもしました。次々現れる絶景をご覧ください。

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大展望にバリエーション豊かな楽しいルートがたくさんある那須岳!

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